記事ポイント
- 1978年発行のロングセラー絵本が、点字と触図を加えたバリアフリー版として登場
- 透明インクで印刷した触図は果物とブタで触り心地が異なる設計
- 朗読音声も収録し、目・手・耳の三感で楽しめる絵本に仕上がっています
佼成出版社は、2026年6月17日に『てんじつき さわるえほん なにをたべてきたの?』を発売しました。
1978年に刊行されて以来48年間読み継がれてきた絵本『なにをたべてきたの?』が、見える人も見えない人も一緒に楽しめるアクセシブルブックとして生まれ変わりました。
佼成出版社『てんじつき さわるえほん なにをたべてきたの?』

- 発売日:2026年6月17日
- 定価:5,500円(税込)
- 販売場所:全国書店・インターネット書店
- 体裁:A4変形判/31ページ
- ISBNコード:978-4-333-02951-8
『てんじつき さわるえほん なにをたべてきたの?』は、詩人・童話作家の岸田衿子が文を、絵本作家の長野博一が絵を手がけた絵本『なにをたべてきたの?』のバリアフリー版です。
おなかをすかせた白ブタが何を食べてきたかを問いかけるシンプルな繰り返し構造と、色彩豊かな空想世界が特徴で、1978年の刊行から48年にわたって世代を超えて読み継がれてきた一冊。
子どもが好きな果物が次々と登場し、想像を楽しめる余白のある構成が長く愛される理由になっています。
2019年6月に施行された「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」(読書バリアフリー法)を背景に、障害の有無に関わらずすべての人が読書文化の恩恵を受けられるようにという願いを込めて製作されました。
専用スリーブケース入り販売

本書は点字と触図を保護するため、専用スリーブケースに入れて販売されます。
表面に施された触図は繊細な立体構造を持つため、スリーブケースが保護材として機能します。
保管時にもケースに収めることで、触図の凹凸を長期間維持できます。
点字・触図印刷の中面

特殊な透明インクを使って絵の上に点字と触図が立体的に印刷されており、指先で触れて読む絵本になっています。
触図は登場する果物とブタでそれぞれ触り心地が異なるよう設計されており、どの生き物・食べ物かを指先の感触で識別できます。
点字と併記している文字は大きく太く印字されており、弱視の方にも読みやすい工夫が施された設計です。
絵の位置も一部変更し、より多くの人が読みやすいレイアウトになっています。
点字や触図の制作にあたっては、てんやく絵本ふれあい文庫の岩田美津子さん、日本点字図書館、筑波大学附属視覚特別支援学校、横浜市立盲特別支援学校などの専門家や子どもたちが協力しています。
中面のひらきと朗読音声

本書の中面見開きは、絵と点字・触図が一体となったページ構成です。
さらに、裏表紙の二次元コードから『おかあさんといっしょ』で歌のお姉さんを務めた神崎ゆう子さんの朗読を聞くことができます。
目で見て、手で触って、耳で聞くという三つの感覚で楽しめる絵本として設計されています。
親子で一緒に読み聞かせながら朗読音声を流すことで、見える子どもと見えない子どもが同じページを共有しながら物語を楽しむ場面にも対応しています。
世代を超えて読み継がれてきた物語のリズムと、指先で感じられる果物やブタの触り心地が重なる体験は、テキストと絵だけの絵本では得られない感覚です。
『てんじつき さわるえほん なにをたべてきたの?』の紹介でした。
よくある質問
Q. 本書はどこで購入できますか?
A. 全国書店およびインターネット書店で購入できます。
定価は5,500円(税込)です。
Q. 点字や触図はどのように作られていますか?
A. 特殊な透明インクを使って絵の上に立体的に印刷されています。
制作にはてんやく絵本ふれあい文庫、日本点字図書館、筑波大学附属視覚特別支援学校、横浜市立盲特別支援学校などの専門家と子どもたちが協力しました。
Q. 朗読はどのように聞けますか?
A. 裏表紙に掲載されている二次元コードを読み取ると、神崎ゆう子さんによる朗読を聞くことができます。