記事ポイント
- 中津市に国内最大級のジビエ専用処理施設「中津G-BASE」が誕生
- 令和7年度のシカ・イノシシ年間処理頭数は2,748頭で日本トップクラス
- 廃棄されてきた野生鳥獣を食肉に転換し農作物の食害軽減にも寄与
宇佐ジビエファクトリーを運営するサンセイは、中津市の下郷農業協同組合(下郷農協)から食鳥処理場を買収し、ジビエ専用の処理加工施設「中津G-BASE」として再生させます。
令和7年度のシカ・イノシシ年間処理頭数は2,748頭に達しており、一施設当たりの処理数として日本トップクラスの実績。
2026年7月~8月のオープンを目指し、廃棄されることの多かった野生鳥獣を食肉として有効活用する取り組みが本格化します。
宇佐ジビエファクトリー「中津G-BASE」

- 所在地:大分県中津市
- 買収元:下郷農業協同組合(下郷農協)
- オープン予定:2026年7月~8月
- 年間処理頭数(令和7年度):シカ・イノシシ 2,748頭
サンセイは、もともと焼肉店経営を手がけていた食肉加工業者で、大分県内で捕獲されたイノシシやシカの大半が廃棄されていた現状を知り、「命を無駄なく有効活用する」という理念のもとジビエ処理事業に参入しました。
宇佐市で「宇佐ジビエファクトリー」を運営し、化学調味料を使わない「安心院ソーセージ」ブランドを展開するなど、ジビエの食肉化と地域ブランド化を力強く推進してきた実績があります。
今回買収した下郷農協の食鳥処理場は、既存設備を活かしながら最新のジビエ処理ラインへと大規模なリノベーションを行う予定です。
徹底した衛生管理と高度な解体技術を維持しつつ、処理能力のさらなる拡大も視野に入れた体制づくり。
全国の自治体や流通関係者からも注目を集める「中津G-BASE」は、ジビエ業界における新たなスタンダードの確立を目指して取り組みを進めています。
食肉として活用される「イノシシ肉」

「中津G-BASE」では、大分県内で捕獲されたイノシシを受け入れ、食肉として加工します。
これまで廃棄されることの多かった個体を、安全で高品質なジビエとして安定供給する体制を整えます。
イノシシは農作物への食害が深刻な野生鳥獣で、捕獲頭数の増加とともに処理・活用施設の不足が地域課題となってきました。
「中津G-BASE」の稼働により、捕獲個体の受け入れ体制を強化し、樹木や農作物の食害軽減に寄与します。
サンセイの担当者は「安全で高品質なジビエを安定供給したい。地域一丸となって『獲る・捌く・食べる』のサイクルを確立させていく」と語っています。
廃棄されていた命を食卓の一皿へと変える具体的なルートが、「中津G-BASE」によって整備されます。
地域資源として再生される「シカ肉」

シカもイノシシと並び、農林業被害をもたらす野生鳥獣として大分県内で捕獲対象となっています。
「中津G-BASE」では、これらを「負の遺産」から「資源」へと転換し、食肉として有効活用する取り組みを進めています。
令和7年度のシカ・イノシシ年間処理頭数は2,748頭で、一施設当たりの処理数としては日本トップクラス。
「中津G-BASE」の稼働によりさらなる処理能力の拡大が見込まれ、地域ブランド化の推進と廃棄ゼロへの取り組みがいよいよ本格化します。
サンセイは2023年に「日本ジビエアカデミー」を宇佐市に開設しており、「中津G-BASE」でもそのノウハウを活かした次世代技術者の育成の場としても活用する計画です。
徹底した衛生管理と解体技術を継承しながら、ジビエ処理の担い手を大分県中津市から育てていく考えです。
「中津G-BASE」では、捕獲されたイノシシやシカを徹底した衛生管理のもとで解体・加工し、安全なジビエとして流通に乗せます。
野生鳥獣による食害を軽減しながら、廃棄されてきた個体を食卓の一皿へと変える「獲る・捌く・食べる」のサイクル。
大分県中津市からその輪を全国へ広げていきます。
宇佐ジビエファクトリー「中津G-BASE」の紹介でした。
よくある質問
Q. 「中津G-BASE」はいつオープン予定ですか?
A. 2026年7月~8月のオープンを目指しています。
下郷農協の食鳥処理場を買収し、最新のジビエ処理ラインへと大規模なリノベーションを行ったうえで稼働する予定です。
Q. 令和7年度のシカ・イノシシの年間処理頭数はどのくらいですか?
A. 令和7年度のシカ・イノシシ年間処理頭数は2,748頭に達し、一施設当たりの処理数として日本トップクラスです。
Q. 「中津G-BASE」ではどのような展開が見込まれますか?
A. 野生鳥獣被害の抑制、廃棄されてきた個体の食肉有効活用と地域ブランド化、「日本ジビエアカデミー」のノウハウを活かした次世代技術者育成の3点が見込まれています。