記事ポイント
- シスタチンAが多いほどバリア機能が高いことを成人43名のプロテオーム解析で確認
- 「ふくゆたか」の『豆乳由来高純度イソフラボン』にシスタチンAを増やす効果を発見
- 1ヶ月連用試験で経皮水分蒸散量の減少を確認しバリア機能強化を実証
ノエビアグループは、独自の精製技術で抽出した九州産丸大豆「ふくゆたか」の『豆乳由来高純度イソフラボン』が、肌のバリア機能を強化することを解明しました。
バリア機能に重要なタンパク質「シスタチンA」を増やす効果を細胞レベルとヒトの肌の両面で確認しています。
この研究成果は、2026年6月26日から28日に開催される「第26回日本抗加齢医学会総会」で発表されます。
ノエビアグループ「豆乳由来高純度イソフラボン」

- 研究素材:九州産丸大豆「ふくゆたか」の『豆乳由来高純度イソフラボン』
- 素材開発年:2022年
- 発表学会:第26回日本抗加齢医学会総会
- 学会開催期間:2026年6月26日〜28日
- 大豆イソフラボン研究開始:2002年
ノエビアグループは1964年創業の総合美容企業グループで、化粧品・医薬品・健康食品を手がけています。
自然由来素材を活用したスキンケア研究を強みとし、大豆イソフラボンの美肌効果については2002年から継続的に研究を重ねてきました。
2022年には独自の精製技術により『豆乳由来高純度イソフラボン』を開発し、今回の研究へとつながっています。
皮膚のバリア機能は、肌の水分を保持するだけでなく、外的刺激から肌を守る重要な役割を担っています。
この機能が低下すると、乾燥や炎症など多様な肌トラブルにつながることは広く知られた事実です。
特に近年、紫外線や乾燥、摩擦などの外的刺激が肌に影響を及ぼすとされ、バリア機能への関心は一層高まっています。
一方、バリア機能には角層の様々なタンパク質が関わっているものの、実際に肌状態の改善に寄与する成分やその全体像は十分に解明されていませんでした。
近年、プロテオーム解析技術が飛躍的に進歩したことで、角層に存在する多数のタンパク質を網羅的に解析できるようになり、こうした課題に対する新たなアプローチが可能となっています。
シスタチンAがバリア機能に深く関与することを発見

シスタチンAは表皮角化細胞に豊富に存在し、細胞間接着に重要な役割を持つタンパク質です。
今回の研究では、角層タンパク質を網羅的に調べるプロテオーム解析によってシスタチンAに着目し、成人43名の頬における経皮水分蒸散量(TEWL)との相関関係を調査しました。
経皮水分蒸散量は皮膚バリア機能の客観的な指標で、値が低いほど肌の水分保持力が高いことを示します。
解析の結果、シスタチンAが多いほど経皮水分蒸散量が有意に低く、高いバリア機能を有していることが確認されました。
この結果から、シスタチンAの増加がヒトの肌のバリア機能を根本から高める上で重要なターゲットであることが示されています。
プロテオーム解析という網羅的なアプローチによって、バリア機能改善の具体的な鍵となるタンパク質が特定された点が今回の研究の大きな成果です。
「ふくゆたか」の『豆乳由来高純度イソフラボン』にシスタチンAを増やす効果を確認

「ふくゆたか」は九州の温暖な気候発祥の黄大豆で、種皮が淡い黄色からクリーム色で粒が大きく、豊富なたんぱく質とイソフラボンを含む品種です。
ノエビアグループはこの「ふくゆたか」の豆乳から独自の精製技術で『豆乳由来高純度イソフラボン』を抽出しています。
今回の研究では、バリア機能の重要なタンパク質であるシスタチンAを標的とし、ヒト表皮角化細胞を用いてその発現を高める有用成分の探索を行いました。
その結果、九州産丸大豆「ふくゆたか」の豆乳から独自の精製技術で抽出した『豆乳由来高純度イソフラボン』に、シスタチンAを増やす効果が確認されました。
この素材はシスタチンAの発現を高めることで肌のバリア機能を支えます。
外的刺激に負けない、強くうるおいのある肌の実現に向けた新たなアプローチとなる可能性が示されており、2022年の素材開発から大豆イソフラボン研究のさらなる展開につながる発見です。
ヒトの肌で1ヶ月連用試験によりバリア機能強化を実証

細胞レベルでの効果確認にとどまらず、ヒトの肌における効果を検証するため、独自の精製技術で抽出した九州産丸大豆「ふくゆたか」の『豆乳由来高純度イソフラボン』を配合した製剤を用いた1ヶ月間の連用試験が実施されました。
その結果、本製剤を使用した群で、皮膚バリア機能の客観的指標である経皮水分蒸散量の減少が確認されました。
素材が皮膚のバリア機能をサポートし、水分蒸散を抑制することで角層の保湿状態の改善に寄与する可能性が示されています。
この研究成果は今後のスキンケア製品の開発へ応用されます。
全国の大豆を対象に継続的な研究を行ってきた知見を基盤として、肌のバリア機能に着目した新たなスキンケア素材としての可能性がさらに広がります。
大豆イソフラボン研究は2012年・2021年・2026年と積み重ねが続いており、今回の発見はその最新の知見となっています。
「ふくゆたか」の『豆乳由来高純度イソフラボン』は、角層のシスタチンAを増やすことで肌本来のバリア機能を根本から高め、乾燥や紫外線などの外的刺激に左右されにくい肌へ導きます。
細胞レベルと1ヶ月連用試験の両方で効果が実証されており、強くうるおいのある肌をキープする力が着実に裏付けられています。
「豆乳由来高純度イソフラボン」の紹介でした。
よくある質問
Q. シスタチンAとはどのようなタンパク質ですか?
A. シスタチンAは表皮角化細胞に豊富に存在し、細胞間接着に重要な役割を持つタンパク質です。
今回の研究で、成人43名のプロテオーム解析によりシスタチンAが多いほど経皮水分蒸散量が有意に低く、高いバリア機能を有することが確認されました。
Q. 今回の研究成果はどこで発表されますか?
A. 2026年6月26日から28日に開催される「第26回日本抗加齢医学会総会」で発表されます。
Q. 「ふくゆたか」はどのような大豆ですか?
A. 九州の温暖な気候発祥の黄大豆で、種皮が淡い黄色からクリーム色で粒が大きく、豊富なたんぱく質とイソフラボンを含む品種です。
ノエビアグループはこの豆乳から独自の精製技術で『豆乳由来高純度イソフラボン』を抽出しています。