2025年3月24日、富山県民会館にて「黒部宇奈月キャニオンルートツアー参加者ヘルメット及びガイドユニフォーム発表会」が開催!
黒部宇奈月キャニオンルートツアー参加者ヘルメット及びガイドユニフォーム発表会
2025年3月24日、富山県民会館にて「黒部宇奈月キャニオンルートツアー参加者ヘルメット及びガイドユニフォーム発表会」が開催されました。
このイベントでは、ツアー参加者が着用するヘルメットと、ツアーガイド専用のユニフォームが発表されました。
■歴史を感じる黒部ダムの建設会社のヘルメットがツアーヘルメットに
くろよん(黒部ダム・黒部川第四発電所)建設にあたり、工区を5つに分割し、実力と経験を兼ね備えた国内有数の建設会社が選ばれ、世紀の大事業といわれるくろよんの建設工事を請け負いました。
7年の工期を守るために、厳冬の黒部に籠もり昼夜を問わず作業は続けられ、数々の難工事の末、1963(昭和38)年にくろよんが完成しました。
くろよん完成からおよそ60年。
人跡未踏の黒部峡谷に挑んだ電源開発の軌跡が、黒部宇奈月キャニオンルートとして、一般開放・旅行商品化(※)されます。
今回、その黒部宇奈月キャニオンルートを巡るツアーにおいて、参加者が着用するヘルメットが完成しました。
このツアーで使用されるヘルメットは、くろよん建設に携わった建設会社5社の当時の作業員が着用していたものをモデルとし、全周ツバ付きのデザインを採用。
歴史的な工事の雰囲気を再現し、ツアーの没入感を高めます。
ツアー参加者は、欅平駅と黒部ダムの間の区間でこのヘルメットを着用します。
会場では、各社のマークを入れたヘルメットデザインがくろよんの建設工区順に紹介され、工事の歴史や各社の役割についての説明が行われました。
※令和6年能登半島地震の影響で、黒部峡谷鉄道が全線開通できないことに伴い、黒部峡谷鉄道の全線開通に合わせて予定している黒部宇奈月キャニオンルートの一般開放・旅行商品化の開始は、2026年(令和8年)以降となります。
■ガイドユニフォームは、ゴールドウインが制作
ツアーガイドのユニフォームには、株式会社ゴールドウインが展開するブランド「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」の製品を採用。
黒部宇奈月キャニオンルートのガイドの一体感、安全性や着心地の向上などを目的としガイドユニフォームをつくりました。
ガイドユニフォームは、軽くて丈夫なアウター、パンツ、Tシャツを用意し、黒部宇奈月キャニオンルートのロゴマークを、アウターは右胸と左肩に、Tシャツは右胸と背中にデザインしました。
ゴールドウインは、富山県で創業した企業であり、富山県とゴールドウインは包括連携協定を締結しています。
リサイクル活動「GREEN CYCLE」をはじめ持続可能な社会を推進する取組みが高い注目を集めています。
このようなサスティナブルな活動や取り組みは、急峻な黒部川の水を活かした持続可能な水力発電の歴史やストーリーを語る黒部宇奈月キャニオンルートのガイドとの親和性もあり、今回のユニフォーム製作を依頼することとなりました。
<株式会社ゴールドウインのコメント>
今回の黒部宇奈月キャニオンルートの一般開放・旅行商品化で黒部峡谷と黒部ダムの新たなアクセスが広がることで、より多くの方が足を運び、楽しまれることと思います。
黒部の壮大な自然に触れる機会が拡大することに期待しています。
▽ロゴマークについて
人跡未踏の黒部峡谷に挑んだ電源開発の軌跡を体感するとともに、希少な氷河が存在する裏剱等を望むことができる新たな観光ルート「黒部宇奈月キャニオンルート」をシンボリックに表現したマークです。
急流・黒部川とその豊富な水を活用して生み出される電気もイメージしています。
ヘルメット5種
ツアーガイド風景
ツアーガイド(ヘルメットあり)
■発表会詳細
開催日時 :2025年3月24日(月)13:30~15:00
会場 :富山県民会館 304号室(富山市新総曲輪4-18)
主催 :富山県地方創生局 観光振興室
制作・運営:JTB富山支店・JTBコミュニケーションデザイン
登壇者 :宮崎 一郎(富山県理事 地方創生局次長 観光振興室長)
今中 梨香(JTB富山支店)
天野 雅美(JTB富山支店・ツアーガイド)
■黒部宇奈月キャニオンルート概要
60年以上前、黒部川第三発電所・第四発電所の建設に伴い、日本電力株式会社や関西電力株式会社が工事用ルートを整備しました。
今までは一般に開放されていないルートでしたが、2018年に関西電力株式会社と富山県が締結した協定により、「黒部宇奈月キャニオンルート」として一般開放・旅行商品化され、黒部峡谷と黒部ダムを結ぶ、電源開発の歴史をたどる新たな観光ルートが形成されます。
【みどころ】
1:60年以上前、黒部川第三発電所・第四発電所の建設に伴い整備された工事用ルート。
現在も発電所の保守や工事に使われており、これまでは、工事関係者以外は立ち入ることができませんでした。
2:蓄電池機関車やインクラインなどの乗り物で進みながら、地底に作られた多様な電源施設や設備、掘削時岩盤温度が160℃に達した高熱隧道など、電源開発の軌跡を体験できます。
3:荒々しい稜線が織りなす裏剱や仙人谷など、長く険しい道を辿った登山者など限られた人しか目にすることのできない黒部奥山の絶景を満喫できます。
4:日本一のV字峡である「黒部峡谷」と世界的な山岳景観を誇る「立山黒部アルペンルート」を結ぶ新たな観光ルートが形成されます。