「ウスベニアオイ」「ビタミンC」「ビタミンE」に プロテアソームのはたらきおよび抗酸化作用を高める効果を発見!ノエビアグループ

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ノエビアグループは、自社農場「北海道暑寒別岳パイロットファーム」で有機栽培した「ウスベニアオイ」と「ビタミンC」「ビタミンE」に、透明感のある肌に多く含まれる、酵素複合体であるプロテアソームのはたらきを高める効果があることを発見しました。

 

ノエビアグループ

 

 

くすみのない透明感あふれる肌へ導くメカニズム

ノエビアグループは、自社農場「北海道暑寒別岳パイロットファーム」で有機栽培した「ウスベニアオイ」と「ビタミンC」「ビタミンE」に、透明感のある肌に多く含まれる、酵素複合体であるプロテアソームのはたらきを高める効果があることを発見。

さらに、「ウスベニアオイ」がビタミンCの抗酸化作用を高めることも明らかにしました。

これらの成分の組み合わせにより、酸化タンパク質の分解を促すとともに、タンパク質の酸化を抑えることで、くすみのない透明感あふれる肌へ導く効果が期待できます。

これらの研究成果の一部は、2025年3月26日から29日に開催される「日本薬学会第145年会」で発表しました。

【研究成果】

1. 肌の透明感が高い人はプロテアソーム構成タンパク質が多いことを発見

肌の透明感(※1)が高い女性と低い女性の頬部からテープストリッピング法(※2)を用いて角層タンパク質を採取し、網羅的解析を行いました。

その結果、透明感が高い肌の角層には、複数のプロテアソーム構成タンパク質が多く存在することが確認されました(図.1)。

プロテアソームは、加齢や紫外線によって増加する酸化タンパク質を分解する酵素複合体であり、細胞内の恒常性を維持しています。

さらに29名の女性を対象に肌の透明感と角層タンパク質の相関解析を行った結果、プロテアソーム構成タンパク質(※3)の量が肌の透明感と相関していることが明らかになりました(図.2)。

これらのことから、肌の透明感を高めるためには、酸化タンパク質の蓄積を抑えることが重要であることが示唆されました。

※1 拡散反射率を測定

※2 角層を粘着テープで剥離する方法

※3 PSMA4

(図.1)角層タンパク質の網羅的解析

(図.1)角層タンパク質の網羅的解析

(図.2)「肌の透明感」と「プロテアソーム構成タンパク質」の相関解析

(図.2)「肌の透明感」と「プロテアソーム構成タンパク質」の相関解析

2. 「ウスベニアオイ」「ビタミンC」「ビタミンE」がプロテアソームのはたらきを高めることで、酸化タンパク質の分解を促すことを発見

自社栽培した暑寒別産「ウスベニアオイ」の抽出物を肌細胞に添加した結果、プロテアソームの活性が向上しました(図.3)。

また、抗酸化ビタミンとして知られる「ビタミンC」と「ビタミンE」が、透明感のある肌に重要なプロテアソーム構成タンパク質の発現量を増加させることを確認しました(図.4)。

これらのことから、「ウスベニアオイ」はプロテアソームの質を高め、「ビタミンC」と「ビタミンE」はプロテアソームの量を増やすことで、酸化タンパク質の分解を促進させることが明らかになりました。

(図.3)プロテアソームの活性/(図.4)プロテアソーム構成タンパク質の量

(図.3)プロテアソームの活性/(図.4)プロテアソーム構成タンパク質の量

3. 「ウスベニアオイ」がビタミンCの抗酸化作用を高めることで、タンパク質の酸化を抑えることに寄与

ビタミンCは細胞内で抗酸化作用を発揮すると自らが酸化され、そのはたらきが低下することが知られています(図.5)。

「ウスベニアオイ」の添加により、酸化したビタミンCの還元酵素(図.6)や、細胞内への取り込みを担うトランスポーター(図.7)の発現量が増加することを発見しました。

これにより、「ウスベニアオイ」はビタミンCの細胞内での抗酸化作用を高めることで、タンパク質の酸化を抑えることが期待されます。

(図.5)ビタミンC リサイクル

(図.5)ビタミンC リサイクル

(図.6)ビタミンCの還元酵素の量/(図.7)トランスポーターの量

(図.6)ビタミンCの還元酵素の量/(図.7)トランスポーターの量

ウスベニアオイ

学名:Malva sylvestris

科名:アオイ科 ゼニアオイ属

寒さに強く、初夏に赤紫色の花を咲かせる。

花はハーブティーにも用いられ、“ブルーマロウ”として親しまれている。

粘膜を保護するため、喉の腫れや皮膚炎に用いられる。

自社農場「北海道暑寒別岳パイロットファーム」

ウスベニアオイ

ウスベニアオイ

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