Rossは、リアルタイム気象情報提供アプリ「SPOT INFO NOTICE(R)」の開発において技術支援しました。
SPOT INFO NOTICE
Rossは、リアルタイム気象情報提供アプリ「SPOT INFO NOTICE(R)」の開発において技術支援。
このアプリは、東京23区内の高密度の気象観測データをリアルタイムに取得し、気温、降水量、風向・風速、湿度、熱中症指数などの情報を的確に表示することで、日常生活や防災対策に役立てることを目的としています。
【「SPOT INFO NOTICE(R)」の主な特長】
1. リアルタイム気象データの提供
・東京23区内の高精度の観測データを活用し、細かいエリア(約2キロメッシュ)ごとの気象情報をリアルタイムで配信。
・各数値を「パラパラ雨」「上着で外出」など、凡例で「ことば化」することで直観的に分かりやすく表示。
2. 詳細かつ正確な気象情報
東京23区内を中心に観測機(雨量計、風向風速計、気温計、湿度計など)を設置、最新の観測情報を即時反映。
3. シンプルで直感的なユーザーインターフェース
・2タップ以内で必要な情報にアクセスできるデザインを採用し、誰でも簡単に利用可能。
・緊急時にも素早く状況把握ができるシンプルなUI/UX設計。
【従来の気象予報の課題と新たなアプローチ】
近年、ゲリラ豪雨などの局地的かつ突発的な気象変化が増加しており、的確で迅速な対応が求められています。
しかし、従来の気象予報には下記のような課題があり、適切な対応が難しいのが現状です。
(1) 雨雲レーダーでは本当の雨量は分からない
雨雲レーダーは雨雲の「降水強度」を測定するものであり、「本当の雨量」は分かりません。
レーダーで雨雲が観測されていても地上では全く雨が降っていないケースもあり得ます。
(2) 精密な雨量予報に必要な設備の不足
本当の雨量を測定できる雨量計の設置が不足しており、十分な観測データを得られないことが、雨量予測に誤差を生み出す原因となっています。
(3) ゲリラ豪雨の予測や、注意報、警報発生時の避難判断が難しい
従来の気象予報では、ゲリラ豪雨のような突発的な降雨は難しく、発生した雨雲を一旦レーダーでとらえてから、その雨雲の動向を予想しているため、予報が間に合わないという事態が発生します。
また、大雨注意報しか出ていない地域にも、実際には警報級の雨が降っている地点があり、このような状況が避難の必要性の判断を困難にしています。
こうした課題に対し、スマホアプリ「SPOT INFO NOTICE(R)」は、上記のリアルタイムの気象データ配信にとどまらず、 「高密度の観測網」と「AI」を駆使した特許技術により、今まで予測困難だったゲリラ豪雨にも対応した詳細かつ高精度の気象予報のリリースに向けて、現在準備を進めています。