奥田瑛二 審査委員長として授賞式に登場! ぐんま次世代映像クリエイターコンペ Gunma Next Generation Filmmaker Competition 2024

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群馬県を撮影地または舞台としたショートフィルムのコンペティション『ぐんま次世代映像クリエイターコンペ Gunma Next Generation Filmmaker Competition 2024』の授賞式が2月15日に行われ、受賞作品が決定しました。

 

ぐんま次世代映像クリエイターコンペ Gunma Next Generation Filmmaker Competition 2024

 

左から 山本一太群馬県知事、「最優秀賞」を受賞した鯨岡 弘識さん、審査委員長 奥田瑛二 氏

 

群馬県を撮影地または舞台としたショートフィルムのコンペティション『ぐんま次世代映像クリエイターコンペ Gunma Next Generation Filmmaker Competition 2024』の授賞式が2月15日に行われ、受賞作品が決定!

最も優れた作品として「最優秀賞」には鯨岡 弘識(31)の「ものがたりの予感」、「ぐんま次世代クリエイティブ賞」には杉若 國太郎さん(35)の「あきらめても、また日常。」が選ばれました。

授賞式の開会に当たり、主催である群馬県の山本一太知事は「このコンペは、将来世界へ飛び立つような映像クリエイターを群馬県から輩出することを目的に、その登竜門として立ち上げたものです。

入選された10作品はどれも魅力的で、本当に甲乙つけがたい作品ばかりでした。

記念すべき第一回目に応募していただき、群馬県の魅力を探しながら素晴らしい作品を作ってくださったクリエイターの皆さん、そして制作に協力をしてくださった地域の方々へ、まず感謝します。

また、今後の作品制作においても、是非群馬県をロケ地に選んでいただきたいと思います。」と述べました。

審査委員長を務めた奥田瑛二氏からは、コンペの総評として、日本映画界にとって、次世代の映画監督を発掘するということの大切さが語られ、クリエイターの方に向けては「信頼できるスタッフは良い意見をもっている。

映画監督として人の考えを聴く柔軟性と、作品のピラミッドの上に立つ責任感を持って、進んでいってほしい。」とのコメントが贈られました。

また、閉会の辞として「立ち止まり、振り返り、また歩を進める。

傍若無人に走りまくると必ず大怪我をする。

自分の足跡を振り返ること、映画、ものづくりには、そういうことが必要だと思います。

「頑張って」という言葉は嫌いなので、明日に向かって一歩ずつ歩んでいきましょう。

では、スタートです。」という言葉で会を締めました。

なお、今回受賞とはならなかった8作品にも、総勢136名の応募から選び抜かれた栄誉をたたえ、「入選作品」としてトロフィーが送られました。

山本一太群馬県知事、審査委員長 奥田瑛二 氏、審査委員 高野宙 氏、審査委員 野澤クニオ 氏、10名のクリエイターの皆さん

山本一太群馬県知事、審査委員長 奥田瑛二 氏、審査委員 高野宙 氏、審査委員 野澤クニオ 氏、10名のクリエイターの皆さん

【ぐんま次世代映像クリエイターコンペ

「Gunma Next Generation Filmmaker Competition 2024」とは?】

Gunma Next Generation Filmmaker Competition 2024

Gunma Next Generation Filmmaker Competition 2024

 群馬県を撮影地または舞台としたショートフィルムのコンペティション。

“世界から群馬へ、群馬から世界へ!”をコンセプトに、群馬から世界へ羽ばたくようなクリエイターを輩出することを目指しています。

18歳以上であれば、性別や居住地、国籍等に関わらず誰でもエントリーが可能で、2025年度は国内外136名からのエントリーがありました。

企画審査を通過した10名には、100万円の制作支援金が支援され、地域のフィルムコミッション等のサポートのもと、実際に群馬県内での撮影が行われました。

その中から、今回は2つの作品に賞が授与されました。

【受賞作品紹介】

◎最優秀賞

「最優秀賞」作品

「最優秀賞」作品

◆作品名

ものがたりの予感

◆あらすじ

考古学を研究する大学講師・中山 康二(46)は、県の依頼により千年以上前の遺物を見つけるべく、冬の沼で発掘作業に参加していた。

ある日、「その沼に“ビー玉”を落とした」という少年と出会う。

それは、康二の人生をほんの少しだけ変えるかもしれない物語になっていく。

◆授賞式でのコメント

びっくりしました。

言葉がなかなか出てこないですが、まずは、この結果を、協力いただいた地域の方々に報告できるという喜びでいっぱいです。

また、このコンペティションというきっかけがなければ、この映画を撮ることもなかったかもしれないと思うと、素敵なきっかけをいただけたことに感謝したいです。

鯨岡 弘識さん

鯨岡 弘識さん

◆プロフィール

鯨岡 弘識(くじらおか ひろのり)

1993年兵庫県生まれ。

大学卒業後、映画やドラマに演出部として参加する。

現在は東京を中心に映像制作を行い、映画・ドラマ、Branded Movieなど多岐にわたるフィールドで活動している。

◆審査委員長 奥田瑛二 氏のコメント

10本の中から1本を選ぶのは本当に大変でしたが、この作品には誰しもが共感できるものがあります。

そして映画において一番大切なのはキャスティングですから、主人公のキャスティングも良かった。

ショートフィルムなので短いですが、長編に繋げていける期待感が大きい。

総じて、誰も意義を唱えることなく、この映画を「最優秀賞」に決定しました。

おめでとうございました。

◆審査委員 野澤クニオ 氏のコメント

鯨岡監督、チームの皆さん、受賞おめでとうあります。

この作品を見させていただいた瞬間に、すぐさま「これは“映画”だな」と感じました。

キャラクターが生き生きしていて、主人公が実際にそこにいてもおかしくないという真実味があることや、あえて説明しすぎないことで視聴者に考えさせることが出来ていて素晴らしい作品だと感じました。

◆審査委員 高野宙* 氏のコメント

鯨岡監督、スタッフの皆様、この作品の撮影に協力された現地の方々、おめでとうあります。

「多々良沼」という目の付け所、そして、それを自分の物語に展開していくところに感銘をうけました。

コンパクトなチームでありながら、壮大さ、見終わった後も広がり続ける余韻のある作品でした。

副賞の旅行券で、ぜひまた群馬を巡って面白い作品を撮ってください。

*「高」は正式には「はしごだか」

◎ぐんま次世代クリエイティブ賞

◆作品名

あきらめても、また日常。

◆あらすじ

身を隠すために群馬を訪れた男・成井は、なぜか群馬でも借金取りに追われていた。

隠れようと逃げ込んだ先は、群馬のご当地グルメを販売する自販機の中だった。

自販機の中に匿ってくれた自販機補充員の凛子の仕事を手伝うことになり、成井は、グルメ自販機を通して、群馬の人々やグルメの魅力に気づいていく。

◆授賞式でのコメント

本当に色々な方に助けていただいて、この作品が完成しました。

制作する中で色々な方に見ていただき、「本音を言ってください」と伝えて、話していただいた本音が一つ一つの修正になっていき、やっと一つの物語として皆さんに見ていただける作品になったのかなと思っています。

キャストさんを含め、ご協力いただいた皆様、事務局の皆様、ここにいらっしゃらない方もいますが、本当に感謝しています。

ありがとうございました。

杉若 國太郎さん

杉若 國太郎さん

◆プロフィール

杉若 國太郎(すぎわか くにたろう)

東京のRECOという会社で、映像の企画や演出、デザインを担当しています。

今回、制作する作品を通して、群馬の方々や他チームの皆様と交流しながら、少しでも誰かの記憶に残るようなものを制作できるといいなと考えています。

撮影を手伝ってくださる方々に感謝しながら、群馬県で過ごす時間を有意義なものにしたいです。

◆山本一太 群馬県知事のコメント

受賞おめでとうあります。

本当におもしろくて、私は群馬県で生まれ育った知事なのに知らない場所もいくつかありました。

特に自動販売機で焼きまんじゅうが食べられるなんて知らなかったので、今度行ってみようと思いました。

世の中ってきっと思ったよりも厳しくて、コミカルに描かれている作品でしたが、メッセージ性のある素敵な作品でした。

◆審査委員 野澤クニオ 氏のコメント

杉若監督、チームの皆さん、受賞おめでとうあります。

脚本の段階では懸念事項や不安があったものの、最後の仕上がりを見たら、全く引き込まれ方が違いました。

最後のブラッシュアップして仕上げる力、チームのみなさんや杉若監督の判断など、総合力が引き立った作品でした。

また、特に女優の方にはとても惹き込まれました。

素敵な作品を見させていただき、ありがとうございました。

◆審査委員 高野宙 氏のコメント

受賞おめでとうあります。

多くの方々の協力とそれをまとめあげた監督の手腕も素晴らしかったと思います。

また、圧倒的に群馬の魅力を取り上げ、さらに一つのストーリーとして築きあげたところが見ていて感嘆しましたし、私自身もインスピレーションを受けました。

群馬の魅力に気がつくことの出来る素晴らしい作品でした。

◎入選 ※掲載順はエントリー順です。

作品の順位ではありません。

◆作品名

さんぽ道

◆クリエイター名

香月 彩里(こうづき さおり)

香月 彩里さん

香月 彩里さん

◆作品名

迦葉山への階段

◆クリエイター名

Felicity Tillack(フェリシティ・チラック)

Felicity Tillackさん

Felicity Tillackさん

◆作品名

枯れてしまう花をください

◆クリエイター名

朱眼 マナツ(あかめ まなつ)

朱眼 マナツさん

朱眼 マナツさん

◆作品名

77sec.

◆クリエイター名

並木 晴人(なみき はると)

並木 晴人さん

並木 晴人さん

◆作品名

ロスト・ゾンビーズ

◆クリエイター名

坂部 敬史(さかべ たかふみ)

坂部 敬史さん

坂部 敬史さん

◆作品名

わたしたちの宇宙

◆クリエイター名

いちはら 悠(いちはら ゆう)

いちはら 悠さん

いちはら 悠さん

◆作品名

星をうるものたち

◆クリエイター名

保科 昭良(ほしな あきら)

保科 昭良さん

保科 昭良さん

◆作品名

山のあなた

◆クリエイター名

伊藤 希紗(いとう きさ)

伊藤 希紗さん

伊藤 希紗さん

【審査委員長】

奥田瑛二 氏

奥田瑛二 氏

◆プロフィール

俳優・映画監督

奥田瑛二(おくだ・えいじ)

1950年、愛知県生まれ。

79年、映画『もっとしなやかにもっとしたたかに』で初主演。

86年『海と毒薬』で毎日映画コンクール男優主演賞、89年『千利休・本覚坊遺文』で日本アカデミー主演男優賞を受賞。

94年『棒の哀しみ』ではキネマ旬報、ブルーリボン賞など8つの主演男優賞を受賞する。

近年の出演作に連続テレビ小説「らんまん」(23年度前期/NHK)、映画『かくしごと』(24年/関根光才監督) 、WOWOW連続ドラマW「完全無罪」(24年/大森立嗣監督)などがある。

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