陽咲玲の代表取締役CEO 元智 浩司が、元物理教師の経験を活かし、地元 立山の専用水稲肥料を開発しました。
陽咲玲「立山の専用水稲肥料」
陽咲玲の代表取締役CEO 元智 浩司が、元物理教師の経験を活かし、地元 立山の専用水稲肥料を開発。
2023年、2024年の記録的な猛暑の中でも約22%収量を増加させた奇跡の肥料です。
2025年はさらに改良を加え2月より一般販売を行います。
<インターファームサイト>
(1) 現在地を知る土壌分析
肥料を開発する前に、現在水稲栽培を行う土壌の状態を知るため、土壌分析を行いました。
この分析資料をインターファームと共有しサンプル肥料の選択を行いました。
(2) 日々のデータ収集
サンプル肥料がどのように作用するかの日々データ収集。
田植え前の元肥の内容と施肥量の共有、サンプル肥料を田植え時に30kg/反施肥し、田植え後は毎日、気温データと葉色の変化を観察しました。
(3) 収穫・食味データの比較
サンプル肥料を入れての収量は追肥を入れず約8.1俵/反ほど。
専用肥料を使用していない自社圃場(これまでに使用していた肥料を使用した圃場)もほぼ同じほどの収量でした。
食味スコアは86とかなり高い数値が出ていました。
このデータをもとに、次年度は収量9俵~11俵となるように肥料設計をインターファームに依頼しました。
(4) 立山専用肥料の完成
収集したデータをもとに、単収9俵~11俵とれるように設計された立山専用肥料が完成。
主に気象データと稲の生育状況から、猛暑の中でも肥料を効かせられるように設計されました。
田植え時に30kg/反を施肥。
以後は追肥を行わず収穫へ。
(5) 立山専用肥料の使用について
自社以外に立山町内の7農家が立山専用肥料を試用することになり、収量調査を行いました。
自社 9.9俵/反 8.1俵→9.9俵(約22%収量UP)
その他農家 前年比 0.5俵/反~1俵/反 増加
全ての農家で収量増加となりました。
(詳しくは水稲栽培報告会の動画を参照)
地元新聞紙にもその内容が掲載されました。
これらの状況を踏まえ、さらに立山町内での専用肥料使用拡大により、農家の収量を上げ、売上向上につなげていきたいと考えています。
また、立山以外の地域でも専用肥料を普及させ、猛暑による収量低下で悩まれている農家への開発にも関わっていきます。
<第2回水稲栽培報告会 動画>
(6) コメ高騰の中での持続可能な農業経営
米価価格が高騰することにより、消費者にはかなりの経済的負担がかけられています。
農家の生産コストが上がっていることにより、米価価格の高騰は避けられない状況ですが、収量をあげることにより、農家の売り上げがあげられれば、米価の価格の高騰も抑えられるのではと考えられます。
米価高騰による消費者が需要を控えてしまうと本末転倒であり、持続可能なコメ作りを実現するためにも農家の収量増加は必要不可欠な要因です。
コメの収量を上げて、適正な価格でコメの流通を行うこと求められていると考えます。
そのため、2025年の立山専用肥料は2024年のデータをもとにさらにアップグレードし、継続して収量UPができるように2月より一般販売を行います。