一関工業高等専門学校の中川 裕子教授は、やまと在宅診療所の医師からの「栄養補助飲料としてのノンアルコールビール」はできないか、というリクエストに応じ、岩手県一関市の酒造会社、世嬉の一酒造株式会社と共にさんりくの栄養豊富な牡蠣を使ったノンアルコールクラフトビールの開発を進めています。
一関工業高等専門学校「栄養補助飲料としてのノンアルコールビール」
一関工業高等専門学校の中川 裕子教授は、やまと在宅診療所の医師からの「栄養補助飲料としてのノンアルコールビール」はできないか、というリクエストに応じ、岩手県一関市の酒造会社、世嬉の一酒造株式会社と共にさんりくの栄養豊富な牡蠣を使ったノンアルコールクラフトビールの開発を進めています。
試作第2弾に関するアンケートの結果、味に対しては好みが分かれたものの、コンセプトは好印象でした。
現在味と栄養成分の両立を目指し、第3弾を開発中です。
一般への発売は、来春3月頃、価格は330mLで500円程度を予定しています。
初回ミーティング時の一関工業高等専門学校・世嬉の一酒造・やまと在宅診療所のメンバー
共同開発に向けてはじめの一歩です。
一関工業高等専門学校 未来創造工学科 化学・バイオ系の中川 裕子教授は、公益財団法人さんりく基金を活用して、栄養補助飲料としてのノンアルコールビールに栄養豊富な牡蠣を利活用することを提案し、岩手県一関市の酒造会社、世嬉の一酒造株式会社が試作を進めています。
「世嬉の一酒造株式会社」は、「いわて蔵ビール」というビールブランドを手掛けており、イギリスで開催された<World Beer Awards 2024>にて三陸牡蠣のスタウト (オイスタースタウト) が、スタイル別世界1位 (World's Best Beer) に選ばれています。
また、2021年には禁酒時代のヒール(ノンアルコールビール)もスタイル別世界1位を受賞しています。
第1弾の試作品には三陸広田湾産の牡蠣のむき身と遠野産のホエイ、第2弾の試作品には殻付きの牡蠣と玄米を入れて栄養分析、味などのモニタリングを行いました。
この企画には、医療法人社団やまと在宅医療診療所の医師や看護師がアドバイザーとして参加しています。
現在世嬉の一酒造株式会社では試作第3弾を作成中で、来年の3月には商品としてデビューする予定です。
このノンアルコールビールは、牡蠣を用いたビールで栄冠を獲得し、世界に品質を認められた世嬉の一酒造株式会社が作成することから、期待値大です!
■企画概要
「栄養補助飲料としてのノンアルコールビールの開発を目的としたさんりく産牡蠣の利活用」というテーマで、一関工業高等専門学校・世嬉の一酒造・やまと在宅診療所の三機関がタッグを組み、スポーツをされる方の栄養・水分補給にも飲んでいただけるようなノンアルコールクラフトビールの作成を目指しています。
男性16名、女性20名の幅広い年齢層を対象に試飲して頂きました。
普段ビールを飲む方はちょうど半数、普段ノンアルコールビールを飲む方は25%でした。
今回のノンアルコールビールに関しては、好き嫌いが分かれる味となりましたが、水分と同時に栄養補給もできるノンアルコール飲料に対する印象は好ましいと仰る方がほとんどでした。
世嬉の一酒造での仕込み。
クラフトビール用のタンクに職人が仕込みを行っています。