ファーストは、“しあわせ”とは何に起因し、どういった状態のことをあらわしているのかをテーマに調査分析を行っています。
ファースト「しあわせなときに関する調査」
ファーストは、“しあわせ”とは何に起因し、どういった状態のことをあらわしているのかをテーマに調査分析を行っています。
今回が第二回目の調査となり、更なる考察を広げます。
各界企業様のマーケティング活動のヒントになれば幸いです。
■調査概要
・調査名 :しあわせなときに関する調査
・目的 :生活者の“しあわせの気持ち”を見つけ出し、
生活者の気持ちを動かすポイントや新たな価値を創り出す。
・実施時期:2024年8月8日~9月1日
・対象数 :20代以上の男女257名(男性128名 女性129名)
・調査手法:アンケート調査
・アンケート調査内容:
(1) ここ1ヵ月間の「しあわせ度」調査(10段階評価)
(2) 「しあわせなときの写真」の投稿、しあわせ度(10段階評価)、コメント
(3) 3カ月後の「しあわせ度」調査(10段階評価)、コメント
・調査主体:株式会社ファースト
・実施機関:株式会社クロス・マーケティング
■「しあわせなときに関する調査」結果からの考察(サマリー)
【しあわせキーワード1:しあわせ度を高く維持できる人の秘訣とは?】
しあわせ度が高い人の傾向から、しあわせ度を高くキープするために必要なポイントを分析。
◇考察ポイント
ここ1カ月のしあわせ度が『10点』と回答した人(18名)のうち、83%(15名)が3カ月後のしあわせ度も『10点』と回答。
※Downしたのはわずか3名!
※ここ1ヵ月、3カ月後も継続してしあわせ度『10』と回答した人は全体の5.8%
<年代内訳>
最も多いのは20代だが、30-60代は同じ割合となっており、どの年代でもしあわせ度を高く維持できている人がいる。
<3ヶ月後のしあわせを〈10〉とした理由>
家族とのしあわせを含め、「今のしあわせな日々が続くと思うのでしあわせ」というコメントが多かった。
また、3か月後も『10点』と採点する人は、以下の特徴があった。
(1)特別な「しあわせ」がある
・結婚、出産などライフステージにおけるビッグイベント
・趣味や推しなどの自分にとってのたのしみごと
(2)なにげない「日常」を大切にし、毎日しあわせと感じている
・特別なことを望んでおらず、日々の生活に満足している
上記の特徴から、ここ1か月+3か月後もしあわせ度が『10点』の人は、何気ない毎日に、しあわせを見出すのが上手な人であり、しあわせの感度が高い。
また、しあわせ度を高く維持するために必要な3つのポイントが導き出せた。
Point1:ストレスや悩みがなく心おだやか
Point2:家族・友人など人との関わり
Point3:趣味など食以外の楽しみ
◇結論
上記の3点を満たしたうえで、変わらない日常に感謝し、満足できるマインドの人が常に高いしあわせな状態をキープできている。
【しあわせキーワード2:自分以外のしあわせ】
自分以外のしあわせや成長を見ることによる、しあわせを感じる傾向について考察。
アンケート結果では、自分以外のしあわせな姿や、成長・頑張っている姿を見た時にしあわせを感じる傾向がみられた。
(★8以上合計:158件/★8以上の回答のうち、18%以上がこのしあわせ傾向に該当(約5人に1人))
<子ども・家族(★8以上:14件)>
娘のミュージカル発表会を観て我が子の成長を実感し、幸せを感じました。
(40代/男性 ★10)
<ペット(★8以上:9件)>
動物を触ったり、眺めているだけで癒されるから。
(30代/女性 ★9)
<友人・推し・その他(★8以上:5件)>
友達の結婚式に参加して、色々な人から祝福されている友達が幸せそうで、こちらも幸せになりました。
(20代/女性 ★8)
◇結論
自分以外のしあわせが自分のしあわせにも繋がっている。
特に子供の成長や推しの活躍については、自分の成長の再体験や、その人を通じた成長感などを感じることで、しあわせに繋がっている可能性があるといえる。
また、2回のアンケート調査を経て、頻出ワードとその変化についても傾向をまとめた。
【しあわせなときの写真コメントからのキーワード】
<まとめ>
5月の結果では人との関わりのキーワードが目立ったが、8月は季節性の高い夏のキーワードが多く見受けられた。
また、食事・お酒のキーワードが8月では減少しており、代わりにランチ・カフェがUPしていた。
大型連休により、日中から外出できる多幸感も影響したか。
8月の結果に「購入」というキーワードが多く上がったのも特徴的で、奮発して買い物を楽しんだ人も多かったようだ。
【しあわせ予測コメントからのキーワード】
<まとめ>
しあわせ予測でのキーワードは5月では「家族」というワードが目立ったが8月の予測では減少したこと以外は、ほぼ変化はなかった。
どちらの結果からも、予定の有無がしあわせを予測する上でいかに関連しているかがわかる。
また、しあわせ予測において仕事の影響力の高さもよく表れている。
「変化」や「変わる」というキーワードについては、3か月後に変化がありそうといった見通しの意味合いのものではなく、3か月という期間では現状と変化がない・特に生活の変化がないといったコメントがほとんどを占めていた。