カールツァイスは、8月末にグローバルで同時にリリースされた新しい超高分解能X線顕微鏡であるVersaXRM 730(R)のデモ機を、11月に東京麹町本社オフィスにも設置・導入し、同顕微鏡の日本での本格的なプロモーションを開始します。
カールツァイス「VersaXRM 730(R)」
カールツァイスは、8月末にグローバルで同時にリリースされた新しい超高分解能X線顕微鏡であるVersaXRM 730(R)のデモ機を、11月に東京麹町本社オフィスにも設置・導入し、同顕微鏡の日本での本格的なプロモーションを開始。
ZEISS VersaXRM 730は、研究者のための画期的な3D X線顕微鏡です。
この新しい装置は、高解像度、高速スキャン、直感的な操作、高性能AIなどの優れた特徴を備え、研究の効率化に大きく貢献し、3Dイメージングを劇的に変えることが期待されます。
● 高空間分解能:従来の装置を凌駕する最高空間分解能450nmでより詳細な3D画像を取得でき、非破壊で物質の内部構造をより詳細に観察できます。
● 幅広い分解能パフォーマンス:最高管電圧160kVで空間分解能500nm、作動距離100mmで空間分解能750nm幅広い条件、サンプルで物質の内部構造を詳細に観察できます。
● 高速スキャン:FAST Modeにより1分間の断層撮影が可能となり、短時間で多くのデータを取得できるため、研究のスピードアップに繋がります。
● 直感的な操作:栄誉あるレッドドット「Best of the Best interface design」賞(2024年)を受賞したZENnavx(TM)を採用し、誰でも簡単に操作できます。
● 高性能AI:DeepRecon Proにより、画像処理の精度が向上し、より詳細な情報を得ることができます(2年間のライセンス)。
グローバル・セールス&サービス責任者であるマーティン・フィッシャーは、「3次元X線顕微鏡を成功させるには、効率的な探索、正確なフィーチャーターゲット、そして新たな発見を可能にする強力な機能が必要です。
ZEISS VersaXRM 730は、特許を取得した新技術とベストデザイン賞を受賞したソフトウェアと組み合わせることで相乗効果を発揮し、極めて優れた性能を発揮します。
最も実績があり汎用性の高いXRMプラットフォームを活用することで、同社の卓越性へのコミットメントを表現し、3D X線顕微鏡の分野を再び前進させました」と述べています。
■人間中心設計による生産性向上
ZEN navxは、顕微鏡操作をより簡単かつ効率的にするための総合的なシステムです。
初心者でもすぐに使いこなせるように、ビルトインのガイダンスや自動化されたワークフローが備わっており、経験豊富なユーザーにとっても多様な機能を活用できる柔軟性があります。
内蔵のSmartShieldはシステムとサンプルの衝突を防止し、システムとサンプルを保護します。
また、ZEN navx File Transfer Utility (FTU)は、顕微鏡から他の場所へ自動的にデータを転送するので、ユーザーは必要な時に必要な場所で情報を得ることができます。
■FPX FASTモードの高速断層撮像による関心領域へのアクセシビリティの向上
ZEISS VersaXRMシリーズのオプションであるフラットパネルエクステンション(FPX)は、汎用性をさらに高め、FASTモードによる1分以下の断層撮影を実現します。
FAST Modeは、ZEN navx完全に統合されているため、Volume Scoutワークフローと組み合わせることで迅速な3Dデータセット上でのナビゲーションが可能です。
さらに、高い空間分解能とサンプルフレキシビリティを持つ40x-Prime検出器を用いることで、最も幅広いサイズや種類のサンプルの内部構造を効率的かつ正確に可視化することができます。