富士ロジテックホールディングスは、中京地区で展開する「動物用医薬品」の物流サービスを九州地区にも拡大します。
富士ロジテックホールディングス「動物用医薬品物流のサービスエリア拡大」
富士ロジテックホールディングスは、中京地区で展開する「動物用医薬品」の物流サービスを九州地区にも拡大。
同社は、一般的に工場内での作業が必要となる動物用医薬品の検品、ラベル包装、出荷判定といった業務を、倉庫内において一気通貫で行えるBPO※1サービスを中京地区で展開し、同分野において国内トップクラスのシェアを有しています。
今回、さらなる利便性向上のため、畜産業が盛んな九州地区でもサービスの提供を開始します。
消費地に近い場所でも取り扱いが可能になることで、顧客(荷主)の拠点や製品ユーザーの配置に併せた、より効率的なサプライチェーンの構築、運用をサポートします。
動物用医薬品の梱包作業。
同社独自のテストをクリアした専門スタッフが担当(愛知県小牧市)
■製造・物流拠点間の輸送を削減 「2024年問題」による効率化のニーズに対応
海外で生産された動物用医薬品は、日本に輸入後、(1)検品、(2)外観検査、(3)品質試験、(4)国家検定、(5)ラベリング・包装、(6)出荷可否判定などの工程を経て、医薬品卸などに供給されます。
従来、これらの作業はメーカー様の自社工場または協力工場への委託にて実施されてきましたが、近年は輸送コストの削減、生産性の管理や効率化を目的に、一連の業務をアウトソーシングするケースが増えており、「2024年問題」によりさらに効率化が求められています。
また既存の「福岡ロジスティクスセンター」で取り扱う通販製品やアパレル、加工食品などにおいても、当グループの各拠点との連携を強化し、在庫の持ち方、工程の生産性、輸送コストなど多面的な視点でお客様のサプライチェーン最適化をサポートしていきます。
【参考情報】 九州の畜産産出額は増加傾向 ペット市場はコロナ禍も影響し成長中
動物用医薬品の国内市場規模は800億~900億円※1と言われ、約6割を畜産用が占めています。
畜産が盛んな九州地区では、産出額が年々増加傾向にあり、2022年は8,978億円※2と前年比2.6%増でした。
また、2024年度のペットフード市場は21年度比で16%増が見込まれています※3。
新型コロナの影響でペットを飼う人が増えたほか、健康志向が高まり1匹あたりの関連消費額も増加しています。
※1 日経NEEDS業界解説レポート
※2 九州農政局「令和4年農業産出額及び生産農業所得」
※3 矢野経済研究所調べ
倉庫内で検品~包装を行うことで、製造・物流拠点間の輸送を削減します。
これら業務を1社でワンストップで提供することにより、メーカー様(荷主)の管理工数も削減できます。
〈以下、参考情報〉