エクソルは、太陽光発電と蓄電池を1台で制御するハイブリッドパワーコンディショナの新機種「4.95K-LB0-NH-XSOL」を、2024年10月下旬より販売開始します。
エクソル「4.95K-LB0-NH-XSOL」
1. 本製品の開発及び販売の背景と狙い
【蓄電池の需要増加による利用シーンの拡大】
近年、災害時など万が一の停電が発生した際への備えや、電気代の値上がりに対応するために、太陽光発電と合わせて蓄電池を設置される方が増えており、実際にエクソルでも前期の住宅向け蓄電池の売上件数が前年比135%と、増加し続けています。
住宅向け蓄電池の需要が増加すると、組み合わせて使用される機器の構成や家族構成など、利用シーンやユーザーの特性も多様化します。
このような状況で、ユーザーのさらなる利便性向上のために、太陽光発電と蓄電池をさらに有効に活用できるようにするため、ハイブリッドパワーコンディショナの新機種を販売します。
2. 本製品のメリット
【AI最適制御機能で、手軽に最適なエネルギー管理が可能に】
AIエネルギー管理アシスタント「EMMA」は、地域の気象情報や過去の運転データなどを元に発電量と消費電力を予測し、さらに機器構成、蓄電池残量などの情報を元に、契約中の電気代プランに合わせて最適なタイミングで充放電します。
AIが自動的に最適な設定を行うので、特別な操作は必要ありません。
また専用のアプリと連携することにより、最適設定・最適制御の効果を、手元で簡単に確認することができます。
【後から簡単に設置・接続できるV2Hユニットにより、電気自動車も活用できる】
本製品を設置した後でも専用のV2Hユニット※を追加できるので、自宅で電気自動車の充放電ができます。
専用のV2Hユニットは通常のV2Hユニットよりもコンパクトで、車の近くに設置するだけなので、屋内への配線工事などが必要なく、簡単に追加できます。
※2025年発売予定
【周辺機器内蔵なのにコンパクトサイズで設置スペースが抑えられる】
従来製品(4.95KTL-JPL1-XSOL)では周辺機器として必要だった、Smart Loggerと全負荷変圧器が内蔵され、設置スペースが抑えられます。
【少枚数から設置可能、太陽電池モジュールの設置レイアウトがさらに自由に】
寄棟屋根などの多面設置であっても、設置枚数を気にせず3方向に設置ができ、限られた屋根スペースの最大活用など、自由な設計が可能です。
既設パワーコンディショナからの交換もストリングを変更することなく対応できます。
また、起動電圧が35Vからと低いため、太陽電池モジュールが少枚数から設置できます。
【2台並列による自立運転で最大9.9kW の出力を実現】
エクソルの従来製品(4.95KTL-JPL1-XSOL)は2台併設していても、自立運転時に自動切換盤へ接続できるのは1台のみでした。
新機種の「4.95K-LB0-NH-XSOL」は2台を並列して同時に接続できるので、最大9.9kW出力することができます。
これにより、オール電化や2世帯住宅など大きな電力が必要な場合でも、いつも通りの生活を過ごすことができます。
3. 製品仕様
定格出力 :4.95kW
MPPT 運転可能電圧 :DC35V~560V
配線方式 :単相3線式
入力回路数/MPPT :3回路/3MPPT
自立運転出力 :4.95kVA
直流アーク検出・遮断機能:対応
自立運転配線方式 :単相3線式
パネルオプティマイザ :対応
並列自立運転 :2台まで対応
EVcharger 接続ポート :内蔵
定格周波数 :50/60Hz
外形寸法(W×D×H) :437×190×600mm
最大直流入力電圧 :DC600V
質量(固定金具を含む) :25.0kg