三陽工業では、2024年8月19日より、AIを活用した新しいアプリケーション「さよりんのお悩み相談室」の運用を開始。
10月時点で160件の相談が寄せられました。
三陽工業「さよりんのお悩み相談室」
三陽工業では、2024年8月19日より、AIを活用した新しいアプリケーション「さよりんのお悩み相談室」の運用を開始しており、10月時点で160件の相談が寄せられました。
このさよりんのお悩み相談室は、社員が抱える業務上の悩みや疑問を解決するための補助的な役割として、近年急速に進化を続けるAIを用いた技術を活用しています。
このアプリケーションは、三陽工業の社員が全て開発を行いました。
■さよりんのお悩み相談室開発に至るまでの経緯
三陽工業では、社内の有志によって定められた10か条からなる行動指針「三陽スタンダード」が策定されています。
しかし、この「三陽スタンダード」は10か条という覚えやすい数の行動指針ではあるものの、具体性に欠けるという課題がありました。
そこで三陽工業の行動指針をより分かりやすく具体的にするために、社内の有志で集まった6名の社員が50カ条からなる「三陽ルールブック」を作成しました。
( https://www.atpress.ne.jp/news/406885 )2024年9月から配布されたこの「三陽ルールブック」は、社員間で起きる他部署との折衝や業務内の悩み事に対して、行動や方針を決める大きな役割を果たしていました。
しかし50カ条からなる内容を全て記憶するのは困難です。
社内からも、どうにか上手く活用できないかという意見が挙がりました。
そこで全社員が気軽に辞書を引く感覚で、今の悩み事に合った行動指針を探せるアプリケーションが、情報システム課より発案されました。
製造派遣事業を営む三陽工業では、多くの取引先企業から多種多様な勤怠表が集まり、それらを1つのフォーマットに移し替えて集計する作業が毎月行われています。
以前からこの負担の大きい業務を自動化するために、AIの導入が検討されていたこともあって、AI機能を用いたお悩み相談アプリケーション「さよりんのお悩み相談室」の開発が始まりました。
開発にあたり、社員の有志によって策定されたルールブックの様に「さよりんのお悩み相談室」も、外部に依頼するのではなく自分たちの手で作りたいという発案者の想いによって、自社内で1からこのアプリケーションを作成しています。
■実際の運用状況
8月19日以降の運用開始以来、160件の相談が寄せられました。
実際に使用した3名の社員からの声
以前から業務上の悩みを相談できるコンテンツがあればいいなと感じていたので、何度も利用しています。
相談内容に対して、さよりんが共感してくれるだけでなく、会社の行動指針を基にした的確なアドバイスをくれるので、自分の悩みと上手く向き合うことが出来ました。
(2024年入社/23歳/女性)
仕事のプレッシャーを感じさよりんお悩み相談室を使用したところ、的確なフィードバックによって仕事に対するモチベーションが向上しました。
プライバシーも保護されているので、気軽に相談しやすく業務効率化にも繋がっています。
(2016年入社/35歳/男性)
業務上の悩みでもプライベートな悩みでも、さよりんが回答してくれると思うと相談しやすいです。
とても親しみやすい口調で返答してくれるので、心も軽くなり仕事もプライベートも前向きになりました。
(2018年入社/29歳/女性)
「さよりんのお悩み相談室」は、プライバシー保護に細心の注意を払い、個人の悩みが外部に漏れないように設計されており、開発者にも誰が使用したのかといった情報は見えないようになっています。
そのため、具体的な使用者の情報や詳細については記載できませんが、全体の運用状況は非常に良好です。