GSIクレオスは、乳がん等の手術痕をやさしくカバーする入浴着「バスタイムトップスシリーズ」の製造販売と啓蒙活動を行う中で、10月のピンクリボン月間に向けて、20歳以上の女性を対象として入浴着に関するアンケート調査を実施しました。
GSIクレオス「バスタイムトップスシリーズ」
GSIクレオスは、乳がん等の手術痕をやさしくカバーする入浴着「バスタイムトップスシリーズ」の製造販売と啓蒙活動を行う中で、10月のピンクリボン月間に向けて、20歳以上の女性を対象として入浴着に関するアンケート調査を実施。
厚生労働省もポスター等で啓蒙しているものの、今回の調査では81.7%の人が入浴着を知らないと回答し、未だ認知が進んでいないことがわかりました。
【乳がん術後のダメージは生活の細部にも】
日本人女性の9人に1人が乳がんになっている時代です。
乳がんの治療は外科手術によってがんを取り除くことが基本であり、標準的な手術方法は乳房温存手術または乳房全切除術です。
同社が乳がん経験者1,176人に行った調査によると、外科治療を受けた人は8割余りの946人と非常に多いことがわかりました。
乳がんは、肉体的にも精神的にも大きなダメージを受ける病気です。
乳房を切除することによる急な見た目の変化は、女性として耐え難い苦しみとなります。
手術によって胸に傷が残り、これまで当たり前のように入っていた温泉や公衆浴場をためらってしまうことも辛い点の一つです。
最近では、乳がん等の手術痕をカバーしてくれる専用の入浴着がありますが、残念ながら世間ではまだあまり知られていません。
【厚労省も啓蒙する入浴着、認知はまだ広まらず】
同社では乳がんの術後の傷をカバーして温泉に入りたいという声から、使い切りの専用入浴着「バスタイムトップスシリーズ」を製造販売しています。
同シリーズは、乳がん等の手術を受けた方が本製品を着たまま入浴することで、手術痕に向けられる周囲の目を気にすることなく入浴を楽しめるようにと開発されました。
商品のラインナップにはトップス、ボトムス、ワンピースがあり、トップス、ワンピースに関しては胸部をふんわりと覆うデザインが施されています。
特殊な不織布でできており湯切れがよいのが特徴です。
アンケートの入浴着の認知度を問う設問では、乳がん経験者以外の方で「入浴着を知らない」人が81.7%で、まだまだ一般的に知られていないことが明らかになりました。
乳がんの手術をした人も「入浴着を知らない」が72.7%で、9割の人が「使ったことがない」と回答。
その中には「娘と一緒に温泉を楽しみたいので今度使ってみたい(50代)」という意見もありました。
また、宿泊施設や銭湯など公衆浴場での入浴について「胸の傷が周囲からどう思われるか気になる」と回答した人は全体の74.8%、そのうち「気になるので避けている」が46.3%で、多くの人が本当は入りたいのに公衆浴場での入浴を避けていることがわかりました。
厚生労働省は入浴着の使用は衛生面で問題はないとし、自治体や入浴施設事業者、利用者に対してポスターなどを通じて理解や配慮を呼びかけています。
しかし「ポスターを見たことがある」という人は2割にとどまっていることから、社会のより積極的な取り組みが必要であることがわかりました。
【9割余りはあたたかく見守りたい考え】
「入浴着を着て入浴している人を見たことがあるか」と広く一般に問う設問では95.9%の人が「見たことがない」と回答。
一方で、入浴着を着用して入浴することに対して「何か事情があるのだろう。
気にならない」というあたたかい回答が91.7%で大多数でした。
《アンケート調査概要》
調査実施会社:GSIクレオス
調査対象 :全国20歳以上の女性 計1,416人
■乳がん経験者1,176人
※乳がん手術をした方を対象とした設問では、
乳がん手術をしたと回答した946人から
無作為に抽出した242人の回答データを採用
■一般の方240人
調査期間 :2024年9月11日~9月14日
調査方法 :インターネット調査
《BATHTIME TOPS (バスタイムトップス) シリーズ 商品概要》
種類 :トップス、ボトムス、ワンピース
カラー :ベージュ、ピンク、ボーダー、グレー、
ブラック(ワンピースはボーダー、グレー、ブラックの3色のみ)
サイズ :フリーサイズ(M~LL対応) ※ボトムスはフリーサイズ(M~L対応)
素材 :ポリプロピレン60%、分類外繊維(紙)30%、ポリウレタン10%
価格 :トップス495円、ボトムス695円、ワンピース880円
各1枚入り、税込
取扱場所:「ピンクリボンのお宿」加盟の宿、万葉倶楽部、
ドーミーイン、総合メディカル等
※上記以外の施設で利用になる際は、入浴着の利用が可能かどうか、施設にお問い合わせください。