明治学院大学では教育研究の成果を社会に還元するため、毎年、どなたでも参加できる公開講座を実施。
明治学院大学「2024年度明治学院大学公開講座」
明治学院大学では教育研究の成果を社会に還元するため、毎年、どなたでも参加できる公開講座を実施しています。
10月に横浜キャンパスで開催する【2024年度明治学院大学公開講座】は「文学は国境を超えて」をテーマに本学の言語文化研究所が企画しました。
従来、文学はそれを生み出した国の歴史やその国民性と結びつけられ、「国民文学」の観点から研究される傾向がありました。
しかし近年、国家越境的な作品の形成や流通・受容に目を向け、「世界文学」としての文学のあり方に対する関心が高まっています。
本講座では、外国文学が日本との関わりの中でどのように生み出され、翻訳・翻案を通じてどのように土着化したのか、あるいは逆に、日本文学はどのように海外で受容されてきたのか、文学の豊かな越境的営みを多角的に検証します。
【プログラム詳細】
■タイトル: 文学は国境を超えて
■日時 : 10月5日(土) 14:00~15:30
10月12日(土) 14:00~15:30
10月19日(土) 14:00~16:00
※講師2名によるジョイントセッション
10月26日(土) 14:00~15:30
■開催形式: 対面開催
■開催場所: 横浜キャンパス(神奈川県横浜市戸塚区上倉田町1518)
■受講料 : 2,000円(4日間全4回)
■申込方法: Googleフォームまたは下記の(1)~(4)を明記の上、Eメールにてお申込下さい。
https://forms.gle/D3zkQiZBasGYuH818
Eメールの場合、
件名に「2024明治学院大学公開講座申込み」とご入力の上、
次の事項を明記してお申し込みください。
(1) 氏名(フリガナ)※在学生は学籍番号も明記
(2) 年代
(3) 住所(郵便番号)
(4) 電話番号 ※日中連絡の取れる番号
※送信いただいたメールアドレス宛に、「受講料振込方法」や
「受講票(※当日の教室等の情報)」など必要事項が送られます。
※定員100名になり次第締め切りとなります。
■申込期間: 2024年9月27日(金)まで
■参考:講座内容は以下のとおりです。
開催日時:10月5日(土)14:00~15:30
テーマ :日本におけるアメリカ文学史の形成~ハーマン・メルヴィルの受容を中心に~
講師 :貞廣 真紀(明治学院大学文学部教授)
アメリカ人作家ハーマン・メルヴィルによって書かれた『白鯨』(1851)はなぜ日本の人々の心を捉えてきたのでしょうか。
日本におけるアメリカ文学史の形成を、メルヴィルの受容を中心に考察します。
開催日時:10月12日(土)14:00~15:30
テーマ :イザベラ・バードの見た横浜・東京
講師 :辻河 元及(明治学院大学文学部准教授)
明治時代の日本を訪れ、当時の様子を『日本奥地紀行』として記したイギリス生まれの旅行家イザベラ・バード。
彼女の目に映った横浜と東京について、2015年から刊行されている漫画版との比較もおこないながら考えていきます。
開催日時:10月19日(土)14:00~16:00 ※講師2名によるジョイントセッション
テーマ :(1)『平家物語』~時空と言語・文化の境界を越えて~
講師 :マイケル・ワトソン(明治学院大学国際学部名誉教授)
『平家物語』は多くの言語に翻訳されてきました。
この物語は何故海外でも注目されるのでしょうか。
外国語になった『平家物語』を通してその魅力に迫りたいと思います。
テーマ :(2)古典文学の外国語訳への期待~『源氏物語』英訳を中心に~
講師 :緑川 眞知子(早稲田大学古典籍研究所招聘研究員)
『源氏物語』のような古典作品が英語に訳されるとき、原典の言語を知り得る私たちは、何を期待するのでしょうか。
『源氏物語』の英訳を通して文学の翻訳とは何かについて迫ってみようと思います。
開催日時:10月26日(土)14:00~15:30
テーマ :宝塚版・東宝版ミュージカル『ロミオとジュリエット』の日本風アレンジと娯楽的効果
講師 :本多 まりえ(明治学院大学文学部准教授)
近年再演を重ねてきた宝塚版・東宝版ミュージカル『ロミオとジュリエット』は、フランスのミュージカルを基としますが、独自のアレンジが散見されます。
本講座ではこれらアレンジに込められた娯楽的効果を探ります。