NGPは、富山県立大学工学部機械システム工学科 森 孝男名誉教授・山田 周歩講師(富山県射水市)、明治大学理工学部機械情報工学科 井上 全人教授との産学共同で進めている「自動車リサイクル部品による環境負荷低減効果の研究」の研究成果として、リビルト部品「3部品」のCO2削減効果値を算出し、NGPシステム※1に搭載しました。
NGP「リビルト部品のCO2削減効果値を算出」
NGPは、富山県立大学工学部機械システム工学科 森 孝男名誉教授・山田 周歩講師(富山県射水市)、明治大学理工学部機械情報工学科 井上 全人教授との産学共同で進めている「自動車リサイクル部品による環境負荷低減効果の研究」の研究成果として、リビルト部品「3部品」のCO2削減効果値を算出し、NGPシステム※1に搭。
増え続ける廃棄物といった問題を背景に、廃棄物を生み出さず、製品・資源を高い価値を保ったまま循環させるサーキュラーエコノミーが注目される中で、製造工程における資源投入量の多い自動車産業界では、原材料から製品を製造し、使用後に廃棄する一方通行型のリニアエコノミー(直線型経済)からサーキュラーエコノミーへの転換がとりわけ重要です。
また、激しさを増す気候変動問題解決の鍵を握るカーボンニュートラル実現のためには、脱化石燃料、再生可能エネルギー促進、電化といった製品のライフサイクル全体での考え方の転換が必要であり、サーキュラーエコノミーへの転換がますます重要となります。
「自動車リサイクル部品」(リユース部品とリビルト部品の総称)は使用済み自動車(廃車)から取り外した部品から生産されるもので、資源の投入量を抑えることが出来ます。
再び部品として循環するとともに、CO2削減効果も期待できることから、カーボンニュートラルに貢献するとともに、サーキュラーエコノミーを推進する製品といえます。
NGPでは、自動車リサイクル部品が環境にやさしいことの根拠を定量的に示すことで、リサイクル部品の付加価値を高めます。
利用するユーザーの環境貢献意識を向上させ、地球環境保護に貢献したいという思いから、富山県立大学と明治大学との産学共同で「自動車リサイクル部品による環境負荷低減効果の研究」を行っています。
同研究では、自動車リサイクル部品を生産する際のCO2排出量と、新品部品生産時のCO2排出量をLCA※2ソフトを使用し算出。
その差をリサイクル部品利用によるCO2削減効果として、定量化しました。2016年4月に記者会見を行ってそれまでの研究成果を公表するとともに、研究結果から独自の予測式をNGPシステムに搭載し、見積書、請求書にCO2削減効果値が明記されることで、ユーザーへの見える化を実現しました。
これまでに、NGPの主要売れ筋上位約95%にあたるリユース部品のCO2削減効果値を算出してきましたが、リビルト部品のCO2削減効果値については、算出できていませんでした。
リビルト部品は使用済み自動車から取り外した部品を分解し、磨耗・劣化した部分を新品部品と交換して、再度組み立てて品質チェックを行った部品であり、低環境負荷・低コストにもかかわらず新品部品と同等程度の性能を有するもので、利用拡大を図る上でCO2削減効果の定量化が求められていました。
そこで、2018年より提携リビルトメーカーである、プラスワン協力のもと、アライ技研にて、リビルト部品の生産工程の調査を複数回重ねました。