ディズニー、ソニー・ピクチャーズの映画に採用!エヴィクサ「HELLO! MOVIE」

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エヴィクサーは、目または耳が不自由な人や外国人でも、スマートフォンなどの字幕と音声ガイドによって映画を楽しめる無料アプリ「HELLO! MOVIE(ハロームービー)」について、米国ハリウッドを中心とするモーション・ピクチャー・アソシエーション(MPA)加盟の映画会社への技術提供を加速させます。

 

エヴィクサ「HELLO! MOVIE」

 

 

エヴィクサーは、目または耳が不自由な人や外国人でも、スマートフォンなどの字幕と音声ガイドによって映画を楽しめる無料アプリ「HELLO! MOVIE(ハロームービー)」について、米国ハリウッドを中心とするモーション・ピクチャー・アソシエーション(MPA)加盟の映画会社への技術提供を加速。

 

ディズニーが8月8日から「インサイド・ヘッド2」吹替版で初めて採用(音声ガイドのみ)

ソニー・ピクチャーズも今春に公開した「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」に続き、7月19日公開の「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」に音声・字幕対応で採用したほか、8月16日公開の「ねこのガーフィールド」でも採用。

同技術の採用はこれまで邦画がほとんどでしたが、日本のみとはいえハリウッドの複数の映画会社が採用したことで、日本生まれの技術がバリアフリー上映方式の国際的なデファクトスタンダード(事実上の標準)となる可能性が高まりました。

同技術は、障害者対応だけでなく、多言語対応も可能なことから、エヴィクサーはまず米国での採用を働きかけます。

 

「HELLO! MOVIE」の音響通信技術は「暗号化したデータを埋め込んだ特殊な音(透かし音)」やデータベース上に保存されている音(音源)の「特徴点(フィンガープリント)」をスマホやスマートグラス、ロボット端末などのデバイスが自動認識することで、デバイスをリアルタイムでコントロールします。

例えば、映画本編の直前に上映される広告や盗撮防止のキャンペーン映像に透かし音を入れ、本編に手を加えることなく字幕や音声ガイドをコントロールします。

この特許はエヴィクサーが2017年7月に日本で取得し、米国、中国、欧州、韓国、台湾、香港でも取得しています。

バリアフリー上映は世界的な課題となっており、映画館の映写機器の設備投資を必要としないうえ、映画本編にも手を加えない「HELLO! MOVIE」が有利な状況にあります。

そのためエヴィクサーは23年12月に「HELLO! MOVIE」事業を分割して子会社のハロームービー株式会社を新設し、グローバル展開に乗り出しています。

 

一方、エヴィクサーによる音響透かしと音響フィンガープリントを用いた偽・誤情報対策クラウドシステムの開発は、このほど総務省の「インターネット上の偽・誤情報対策技術の開発・実証事業」に採択され、生成AI(人工知能)によるディープフェイク(人物画像合成)動画の悪用防止に貢献しようとしています。

このほか、ドローンからスマホに音響通信し、人が行けない場所に防災情報を提供するなど防災分野や、博物館の非接触の多言語サービスにも活用されいます。

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