モバイルインターネットテクノロジーのプログラミングツール「Mind Render」が、聖光学院中学3年生の特別授業の教材として採用され、5割以上の生徒がMind Renderを選択しました。
モバイルインターネットテクノロジー「Mind Render」
モバイルインターネットテクノロジーのプログラミングツール「Mind Render」が、聖光学院中学3年生の特別授業の教材として採用され、5割以上の生徒がMind Renderを選択。
同校でのMind Renderの採用は2021年以来4年連続となります。
■聖光学院の特別授業について
聖光学院は神奈川県の中高一貫男子校で、中学受験における神奈川御三家の一つとも呼ばれ、東京大学をはじめとする難関大学に毎年多くの合格者を輩出する全国でもトップクラスの私立学校です。
同校の特別授業におけるMind Renderの利用は2021年から始まり、2024年で4年目となります。
授業は5月末~6月始めに2日間ずつ計3回行われ、中学3年生の学年全体が3つに分かれて受講します。
1日目~2日目の午前でプログラムを作成し、2日目の午後に有志による作品のプレゼンテーションが行われます。
操作マニュアルや動画、サンプルプログラムなどは提供されるものの、先生のサポートは必要最低限。
にも関わらず、限られた時間で2024年も極めて完成度の高い作品が数多く作成されました。
大勢の生徒を前にしてのプレゼンテーションに臆する様子もなく、聞く側からは声援や笑いが飛び交い、全員参加でプログラミングを楽しんでいる様子がうかがえました。
■Mind Renderについて
Mind Renderは、Scratchと同じように命令ブロックを組み合わせてプログラムを作るので、プログラミングは初めてという人でも簡単に始めることができるプログラミングツールです。
Scratchとの一番の違いは、作成するプログラムは全て三次元(3D)である点です。
多様なモーションがあらかじめ設定されているキャラクター、美しい背景、すぐに使えるエフェクトやサウンド等も豊富に用意されているので、動きのある3Dゲームを手軽に作ることができます。
カメラのアングルを変えて見せ方を工夫したり、物体の落下や衝突などの動きを複雑な計算をすることなく実現することができます。
micro:bitのような外部機器との接続も可能です。
2018年のリリース以来、教育・学習という視点からやや距離を置き、自分なりに考え、夢中になって取り組めるプログラム作成環境を提供するというコンセプトを中心に据えて開発されています。
■Mind Renderの採用理由
・楽しくプログラミングができる
Mind Renderは子どもたちが普段慣れ親しんでいる本格的な3Dゲームを手軽に作ることができます。
一方、見慣れたゲームのように作りたいと思ってもその通りにならず、発想を変えて実現しなければならないような難しさもあります。
・楽しさの中から学びを得られる
3Dであることで複雑さが増すため、より深く考えることが求められます。
また、ブロック一つで重力加速度を変化させるなど物理の要素にも簡単に触れられます。
楽しさの中から学びを得られます。
■生徒作品の紹介
作成された作品については、モバイルインターネットテクノロジーのプログラマーが内容を見てコメントを返したり、優秀な作品をMind Renderホームページで発表しています。
以下に過去の発表作品の中からピックアップして紹介します。
動画でも見ることができます。
◆新幹線シミュレーション
新幹線が通過する都市の高度を設定し、新幹線(下図の青い球)が高度に合わせて上下しながら地図上を動いていく様子を表現しています。
作成される作品は圧倒的にゲームが多い中、アイデアがユニークです。
◆戦車ゲーム
戦車で敵を倒していくゲームです。
自分で狙って倒していくモードと全自動モードがあり、全自動モードではプレイヤーが何もしなくても戦車が敵を自動で倒していくところがよくできています。
◆ゾンビサバイバルゲーム
町に次々に現れるゾンビを倒すゲームです。
キャラクターの視点切り替え、カメラの制御、マシンガンから弾が発射されところるなどきちんと作られていて本格ゲームのようです。