絵本を使った対話型研修サービス!絵本未来創造機構「えほんみらい総研」

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一般財団法人絵本未来創造機構は、2024年4月に絵本を活用した対話型研修サービスを提供する新事業「えほんみらい総研」を設立しました。

 

絵本未来創造機構「えほんみらい総研」

 

一般財団法人絵本未来創造機構は、2024年4月に絵本を活用した対話型研修サービスを提供する新事業「えほんみらい総研」を設立。

 

当事業は、財団理念である「すべての人が輝くために、絵本を通して豊かな未来を創造する」ために、絵本の価値を子どもたちだけでなく、大人の方々へも届けていくことを目的としています。

 

その先駆けとして、2024年4月8日に100年続く老舗書店 有隣堂、2024年5月29日に高知大学教育学部にて研修を実施しました。

 

【有隣堂で実施された研修プログラム】

(1)開催概要

研修は、新入社員研修プログラムの一環として行われ、新入社員同士のつながりの強化や、社会人として働く上で大切なチームワークを学ぶことを目的としました。

 

講師は、一般財団法人絵本未来創造機構の仲宗根 敦子理事長、山野 江里依副理事長に加え、えほんみらい総研の新島 泰久也所長が担当。

テーマに即した絵本の読み聞かせから対話を行う「絵本ダイアログ」やオリジナル開発の価値観カードゲーム「ココロ・ダイアログ」など、よくある研修とは違い、一人ひとりが主体的に参加し、楽しみながら学びを得られる内容として実施しました。

 

研修の終盤には、学びを踏まえた問題解決のワークショップを実施。

新入社員の目線から目指したい会社の理想像を描き、理想に近づくためにどんなアクションを取るべきかを考え、発表しました。

 

「もっと働きやすい職場にするために食堂があるとよいのでは?」、「そのためには、売上や利益をあげる新しい取り組みが必要だ」など、新入社員ならではの意見で盛り上がり、オブザーバーとして参加していた社員の皆様は興味心身で議論を見学していました。

発表に対しては、執行役員の永堀さまがフィードバックを行い、「理想の未来に向けて、皆さんの新鮮な声をどんどん活かしていきたい」、とエールを贈りました。

 

 

(2)研修スケジュール

研修プログラムでは、学びの内容にマッチした2冊の絵本をセレクト。

絵本のメッセージから、個性や強みを活かすことの大切さやチームワークの重要性などについて、感じとっていただきました。

 

・オープニング

・絵本を活用した対話

・価値観ワークショップ「働く上で大切にしたい価値観を知ろう!ココロ・ダイアログ」

・対話型講義「チームって何だろう?自分らしく働くために大切なこと」

・絵本を活用した対話

・問題解決ワークショップ「チームになって理想の未来を創ろう!」

・ワークショップ発表

・エンディング

 

 

【高知大学教育学部で実施された研修プログラム】

(1)開催概要

研修は、高知大学教育学部新入生の必須科目「教育心理学概論A」受講者140名と「子育てと社会」受講生17名、合計157名に対し、新入生同士のつながりを深めることや、教員にとって必要不可欠なコミュニケーションを学ぶことを目的としました。

 

講師は一般財団法人絵本未来創造機構のEQ絵本講師(R)川田 真由美がつとめ、高知県在住のEQ絵本講師(R)8名がサポートして150名以上の受講生をきめ細かくフォロー。

テーマに即した絵本の読み聞かせから対話を行う「絵本ダイアログ」、ムカッとした言葉を言った相手のアタマの上に吹き出しを想像する「吹き出しトレーニング」などのワークショップを実施。

お互いの新しい一面を知ると同時に、ムカッとした言葉も他の人から「こういう意図があったんじゃない?」と違う捉え方を提示されるなど、物事を俯瞰して見ることを実感できる、楽しいながらも密度の濃い時間になりました。

 

学生からは「特に教員は、生徒の立場に立って考える必要がある。

教員を志す私たちにとって、今日の研修は欠かせないものだと感じた」「絵本の感想がみんな違っていて、同じものを見聞きしても受け取り方はみんな違うことを実感できた。

この感覚を普段のコミュニケーションに取り入れたいと思った」などの感想が続々。

担当教員の磯部先生も、学生たちの表情がいつも以上にキラキラ輝いている!とビックリの90分間でした。

 

(2)研修スケジュール

研修プログラムでは、学びにマッチした、高知県内の印刷会社が製作した絵本をセレクト。

絵本のメッセージから、相手の想いや考えを想像することの大切さや、コミュニケーションがもたらすものとは何か?を感じとっていただきました。

・オープニング

・アイスブレイク:お国言葉で「実は私○○なんです」

・対話型講義「コミュニケーションを学んだことがありますか?個性を重視したコミュニケーション」

・絵本を活用した対話

・コミュニケーションワークショップ「吹き出しトレーニング」

・ワークショップ感想

・エンディング

 

研修風景(2)

 

【研修実施先からの声】

・有隣堂 執行役員 永堀 太朗さま

参加者全員が非常にリラックスして受講をすることができました。

研修内容も素晴らしく、価値観ワークショップではそれぞれが大切だと思う事をその理由とともにメンバーに伝えるシーンもあり、異なる価値観や考えがある中、お互いを尊重し合い、チームとして成果を出すために相手をより深く知ることの重要性を学ぶことができました。

 

・高知大学教育学部 磯部 香さま

5月29日、6月5日と2回にわたり、子育てと社会受講生に対して絵本の読み方等について細やかにレクチャーしてくださり、本当にありがとうございました。

非常に驚いたのは、学生たちが絵本に大変興味を持ってくれ、真剣にそして楽しく取り組んでいたことです。

今後学生たちには、絵本の読み聞かせを通して、大学を飛び出てもらい、多様な背景を持つ地域の子どもたちと積極的に触れ合ってくれることを切に望んでいます。

 

 

【研修で絵本を使う効果性】

絵本は、幼児や児童向けのものであると思われがちですが、実は大人にこそ絵本から得られるものが多くあります。

ビジネスでは、論理的であることが重視され、一人ひとりの考えや感情が無視されてしまうことがあります。

しかし、現在の変化の激しいビジネス環境では、一般論の正解を探す以上に、一人ひとりが自分の考えを発信し、対話の中で答えを見つけていくことが重要です。

絵本には一人ひとり解釈の余地があるための、ビジネス内での対話のツールとしても最適です。

研修テーマに応じた絵本をセレクトし、絵本の読み聞かせと対話によって思考を深めていくことで、今まで以上の研修効果を発揮します。

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