ウィンボンドとDTSインサイトは、サプライチェーンにおけるセキュアなフラッシュメモリ書込みとデータ保護において協力し、DTSインサイトの汎用プログラマNETIMPRESSにおいてウィンボンドのTrustME(R)セキュアフラッシュメモリW77Qファミリへのセキュア書込みをサポートしたことを発表しました。
ウィンボンド/DTSインサイト「NETIMPRESS」
ウィンボンドとDTSインサイトは、サプライチェーンにおけるセキュアなフラッシュメモリ書込みとデータ保護において協力し、DTSインサイトの汎用プログラマNETIMPRESSにおいてウィンボンドのTrustME(R)セキュアフラッシュメモリW77Qファミリへのセキュア書込みをサポートしたことを発表。
現代のビジネスエコシステムにおいて、サプライチェーンは製品が製造され、配送され、最終的にエンドユーザーに届くまでの複雑なプロセスを含みます。
この間におけるセキュリティの脆弱性は、悪意ある第三者がデータを改ざん、盗難する可能性を孕んでいます。
特に、フラッシュメモリ書込み工程はプログラム等の重要なデータを扱う工程であり、その完全性や機密性が最も脆弱な状態にさらされる場面です。
ウィンボンドとDTSインサイトは、このサプライチェーンでのフラッシュメモリ書込みの重要性を踏まえ、そのセキュリティを確保するために協力しています。
■NETIMPRESSを使ったW77Qセキュア書込みの特徴
●フラッシュメモリ書込み時のセキュリティ確保:フラッシュメモリへの書込み工程において最高水準のセキュリティ対策が施されており、ノウハウの詰まったプログラムやセキュリティ機能に使う鍵等の重要なデータの書込みもセキュアに行えます。
●W77Qのセキュリティ機能コンフィグレーション:W77Qの高度なセキュリティ機能をNETIMPRESSから簡単に設定することが可能です。
■DTSインサイト NETIMPRESSの特徴
オンボードプログラマ「NETIMPRESS シリーズ」は、
●設備の稼働率アップ、一つのプログラマ本体で二つのフラッシュメモリの書込み:
2chプローブ接続によって、フラッシュ内臓マイコン(例:システム制御用)と外部フラッシュ(例:グラフィック処理SoC外付けフラッシュ)の構成においても、プログラマ1台でシームレスに両デバイスへの書込みが可能です。
●ダウンロード速度を高速化、タクトタイム短縮などの生産効率に貢献:
本体の処理性能を向上させ、ホスト間の通信インターフェースはGigabit Ethernetに対応し、最大通信ボーレート 40Mbpsでの高速書込みを実現しています。
●情報漏洩防止として保存ファイルの暗号化:
本体に保存するオブジェクトファイルを暗号化し、ターゲットのフラシュメモリにプログラミングする直前に復号します。
■ウィンボンド TrustME(R)セキュアフラッシュメモリW77Qの特徴
ウィンボンドのW77Qセキュアフラッシュメモリは、人気のW25Qファミリと下位互換性があり、組込み機器のセキュリティを確保するために設計された豊富な機能を備えています:
●コードとデータの保護:コードとデータの両方を強固に保護し、ハッカーによる改ざんを極めて困難にします。
RoT(Root of Trust)の実装は、TCG DICEの認証メカニズムに従っています。
●認証:厳格な認証プロトコルを採用しており、許可されたアクターとソフトウェア層のみがアクセスできるようになっています。
●ロールバック保護機能付きセキュア・ソフトウェア・アップデート:ロールバック攻撃から保護しながら、リモートでのセキュア・ソフトウェア・アップデートを容易にし、正当なアップデートのみが実行されるようにします。
●プラットフォームの回復力:NIST 800-193の勧告に従い、未承認のコード変更を検出し、回復用コードを自動起動する仕組みを提供します。
これによりプラットフォームの回復力(レジリエンス)を維持でき、潜在的なサイバー脅威を阻止することができます。
●セキュアなサプライチェーン管理:フラッシュコンテンツの出所と整合性は、サプライチェーン全体を通してセキュアフラッシュによって保証されます。
これにより、プラットフォームの組み立て、輸送、および構成中にコンテンツが改ざんされたり、誤設定されたりすることを防止し、サイバー敵対者から保護します。
この共同プレスリリースにより、ウィンボンドとDTSインサイトは、サプライチェーンでのセキュアなフラッシュメモリ書込みにおける共同のコミットメントを際立たせ、お客様に安全で信頼性の高いメモリ製品及びフラッシュメモリ書込みサービスを提供していくことを強調しています。
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