サイレックス・テクノロジーは、Wi-Fi機器の通信距離を最大1km先まで延伸する国産初の「EX-150AH」を発表しました。
サイレックス・テクノロジー「EX-150AH」
・802.11ahと802.11ax(Wi-Fi 6)に準拠
・瞬間最大ビットレート:15Mbps(802.11ah)
・セキュリティ
>802.11ah:Enhanced Open/WPA3セキュリティ
>Wi-Fi 6:WPA2/WPA3 Transition mode対応
・USB Type-Cからの5V受電
・DCコネクタからの12/24V受電
・AMC Manager/ウェブ設定ページによる遠隔機器管理
サイレックス・テクノロジーは、Wi-Fi機器の通信距離を最大1km先まで延伸する国産初の「EX-150AH」を発表!
EX-150AHは、長距離無線規格IEEE 802.11ah(Wi-Fi HaLow(TM))とWi-Fi 6に対応し、既存の2.4GHz/5GHz帯に対応するWi-Fi機器を最大限に活用するだけでなく、新たな活用方法も見出すことができる画期的な製品です。
EX-150AHは、Wi-Fi機器のデータをより広範囲に転送するために設計されており、Wi-Fi中継機やリピーターの必要性を大幅に削減します。
工場、物流・倉庫、建設、医療など幅広い分野で利用されることを想定しています。
【提供価格と販売開始時期】
・EX-150AHの販売開始は2024年7月15日(月)から、オープン価格での提供。
・価格については、サイレックス製品販売店または同社までお問い合わせください。
https://www.silex.jp/contact/contact-input
■EX-150AHの特長と利点
・Wi-Fi機器の通信距離を延伸
スマートフォンやタブレット、ノートパソコン等のWi-Fi機器とEX-150AHと接続し、802.11ah通信網につなげることで、標準的なWi-Fi機器の通信範囲を最大10倍に延長します。
また802.11ah対応アクセスポイントとの組み合わせで、Wi-Fi電波が届かない場所でもWi-Fi機器のインターネットやネットワーク接続を可能にします。
・動画、画像、音声データ、そして大容量センサーデータの長距離通信
長距離データ通信を実現する通信方式にはLTEやLPWAなどがありますが、LTEは運用コスト(OPEX)が高く、LPWAでは動画・画像を伝送するために必要なデータ帯域幅を得られません。
802.11ah通信網につなげるEX-150AHは、最大平均1Mbpsの長距離データ通信を既存のWi-Fi機器から行えます。
・簡単な拡張・設置、そして低コスト
複数の中継機を配置することなくWi-Fi環境の拡張を低コストでサポートします。
またEX-150AHは、タブレットやポータブルバッテリー等の5V/1.5Aに対応したUSBポートからの給電が可能で、設置の手間を軽減します。
■想定される使用例
工場、物流・倉庫、建設現場、医療施設、河川監視や防災、農業など広範な業界で活用されることを想定しています。
2024年5月29日から開催された「ワイヤレスジャパン×WTP 2024」に、サイレックスはEX-150AHを参考出展しました。
EX-150AHについてお客様からの主なコメントを紹介します。
「屋内外で電波が届かずに使えなかった業務用のWi-Fi端末を、EX-150AHを使って802.11ahネットワークで延伸することで、新たな利用方法が検討できるようになりました(施設管理者)」
「業務用端末や監視カメラ、工具などで2.4GHz帯はすでに混雑しています。
802.11ahは干渉を気にせず広いエリアをカバーできるため、既存の環境に手を加えずに無線利用をさらに拡大できます(工場関係者)」