富士産業は、通常の白髪改善アプローチに、毛組織を活性化する育毛アプローチを加えた「ブラックロイヤル処方(R)」を採用した独自の白髪改善製剤を開発し、その有効性をヒト試験により実証しました。
本研究結果の全容を公開しました。
(図1)本研究の成果の一部は、第48回 日本香粧品学会にて発表されました。
富士産業「白髪改善効果に関する研究結果公開」
■毛組織を活性化する育毛アプローチが、白髪改善効果を促進。
独自製剤を開発。
白髪は毛髪が生成される際に、黒色成分「メラニン」が不足することにより発生します。
メラニンを増やすアプローチや有用な成分は既に解明されていますが、生活者が満足する十分な効果は得られておらず、研究が進められています。
そこで、女性型脱毛症の研究に注力している富士産業は、脱毛症治療の毛組織を活性化するアプローチに着目しました。
女性型脱毛症の原因は明確には解明されていないため、複数の作用機序により毛組織を活性化して発毛力を増強することが有効と考えられています。
黒色成分「メラニン」は毛組織内で作られているため、毛組織の活性化は、白髪改善の助力になると予測されます。
そこで、(1)白髪と育毛の両方のアプローチから白髪改善に作用させる、(2)複数の作用機序に作用させることにより有効性を向上させる効果が期待できるよう、植物エキス・植物由来成分を組み合わせた「ブラックロイヤル処方(R)」を採用した独自製剤を開発しました(図2)。
■ヒトに対して白髪の進行を78%改善。
明確な黒髪化も確認。
白髪に悩む韓国人女性34名(平均57歳)を対象としたヒト試験を、韓国の人間対象研究機関生命倫理委員会の承認を得て実施しました。
マイクロスコープを用いて、1cm3内の白髪の本数の変化を評価しました。
ブラックロイヤル処方(R)製剤を連日6ヶ月間使用した結果、白髪の進行を78%抑制する効果が確認できました。
さらに、白髪の本数が多い人ほど抑制効果が強い傾向も確認できました。
一部の方では見た目でも明らかな改善効果も確認でき、マイクロスコープを用いて同一の毛を経時観察した結果では、白髪が黒髪になっている変化も確認しました。
(図3)。
■今後の展望:育毛アプローチを合わせた白髪改善製剤の提案
本研究では、白髪改善アプローチと育毛アプローチを組み合わせたブラックロイヤル処方(R)製剤の白髪改善効果を明らかにしました。
当然、白髪改善だけでなく育毛剤としての効果も併せているため、豊かで健やかな黒髪へ導く効果が期待できます。
富士産業は、発毛分野の研究に30年以上注力しており、自然素材の機能性を活かした女性用育毛剤「薬用リリィジュ」を自社通販サイト(ウェルベスト)を通して提供しています。
本研究成果を応用した、製品も開発しています。
今後も女性用育毛剤のパイオニアとして、ヘアケア分野における更なる研究を進めることにより、生活者の健康と美の悩みに応えていきます。