小田象製粉は、独自の微粉砕加工により粒度をコントロールし、二次加工適性に優れた北海道産小麦粉「CRONOS(クロノス)」を2024年4月13日に発売しました。
小田象製粉「CRONOS(クロノス)」
2024年2月27日に閣議決定された「食料・農業・農村基本法」の改訂案および新法「食料供給困難事態対策法」において、小麦は特に重要な食料として位置づけられています。
この改正により政府主導による増産指示や財政支援を通じて食料安全保障を確保する新たな仕組みが整えられ、主要7カ国(G7)中で最も低い日本の食料自給率(※1)への対応策として期待されています。
国内産小麦は外国産小麦にはない品質特性を持ち環境への負荷も少なく実需者からの期待も高い一方で、製パン、製麺等の二次加工時の安定性や吸水性の点で扱いが難しい場合がありました(※2)。
新製品CRONOS(クロノス)は、小田象製粉株式会社創業100周年記念製品として北海道産小麦100%にこだわり、また同社の強みとする微粉砕加工により小麦粉の粒度を調整し、従来の北海道産強力粉に比較して高い二次加工性・吸水性および冷蔵・冷凍耐性をもつ小麦粉として開発しました(※3)。
※1 農林水産省 日本の食料自給率・世界の食料自給率
※2 同社配合、二次加工方法による
※3 麦・大豆利用拡大事業に係る新商品等開発事業(令和5年3月22日付け全米麦協第76号)
【特徴】
同社独自の微粉砕加工技術により一般的な北海道産強力粉に比べて粒度が細かく、それにより以下の機能を有します。
・水和時間の低減
製パン時、同一条件、同一吸水率でのミキシングにおいて生地の底離れが早く、十分な水和が短時間に行えます。
・吸水性の向上
従来の北海道産強力粉に比べ約2%吸水率が向上します(同社製品比)。
・冷蔵耐性、冷凍耐性の付与
緩慢冷凍条件下にあっても生地が冷凍障害を受けにくく、解凍後のボリューム低下を起こしません(同社が定める製パン方法による5日間の生地冷凍後の焼成結果による)。
【製品名の由来】
ギリシア語で「時間」を表し、「時」を神格化させた言葉であるCRONOS(χρoνοs (クロノス))を由来とし、微粉砕加工小麦粉ならではの冷蔵・冷凍耐性により「時間を操る」ことを暗示しています。