ニレコは、液体計測専用の近赤外分光アナライザ「A8860」用のオプションとして最大6検体の連続測定が可能となる6チャンネルオートサンプラの提供を開始します。
ニレコ「A8860」
電源入力 :単相AC 100V-240V 50/60Hz
消費電力 :最大200W
測定波長範囲 :400-2500nm
側光範囲 :2.0AU
ノイズ(RMS) at 0Abs:400-700nm <50μAbs
700-2500nm <30μAds
データ間隔 :0.5nm
スキャン速度 :2スキャン/秒
検出器 :400-1100nm Si(シリコン)
1100-2500nm PbS(硫化鉛)
温調設定範囲 :35-60℃
重量 :36kg(セル類等オプション除く)
外形寸法 :W406×H394×D631mm
6チャンネルオートサンプラは、最大6検体をそれぞれ異なる温度設定で連続測定できることから、A8860の標準仕様として搭載している2チャンネルオートサンプラに比べ大幅な処理能力向上が可能となります。
これまでに導入いただいたA8860にも利用可能なオプションとして精度と応用性が求められるラボでの分析において、さらなる作業効率化が期待できます。
ニレコは40年以上にわたる近赤外分析計の販売とサポートを通じてノウハウを蓄積しており、ラボユース機の他にハンドヘルド型からインライン用の高速スキャンモデルまで、様々な用途に対するラインアップを備えています。
2022年にはラボユースにおける液体試料専用の近赤外分光アナライザA8860の販売を開始し、固体試料分析用近赤外分光アナライザ「A8850」と合わせ、自社開発の近赤外分光アナライザを農業や食品産業、医薬品や化学プラントなどのケミカル産業における研究開発や品質管理の分野に展開してきました。
分光を用いる計測法では、検体温度がスペクトルに影響を与える要因となるため、高い精度を求める場合は温度管理が重要となります。
今回発売するA8860用6チャンネルオートサンプラは、検体のセルに対して温度モニタリングと温度調節をすることにより実際の検体に近い温度管理ができます。
また、複数サンプルを異なる温度設定で連続して測定可能なシステムとなっており、同一温度条件での測定の他に、適正温度が異なる検体をより多く一度に測定するような用途にも対応します。
6チャンネルオートサンプラの発売により、液体試料向け近赤外分光アナライザA8860の利便性向上と利用分野の拡大を期待しています。