音楽史上・美術史上希少価値の高いアンティークオルゴール、オートマタ(からくり人形)、自動演奏ピアノなど347点を所蔵する体験型ミュージアム「永守コレクションギャラリー」は、開館一周年を記念し3月27日(水)に指揮者の佐渡 裕氏と当館代表理事の永守 重信による「次世代に語り継ぎたい音楽」をテーマにしたトークショーを行いました。
永守コレクションギャラリー「次世代に語り継ぎたい音楽」トークショー
公益財団法人 永守文化記念財団の理事も務めている佐渡氏は、ピアニストの演奏を忠実に再現することができる当館所蔵の約100年前のロールペーパー式自動演奏ピアノについて熱弁。
作曲者本人であるジョージ・ガーシュインの演奏による楽曲“ラプソディ・イン・ブルー”が自動演奏ピアノから流れると客席からも大きな拍手が湧き、「100年前のガーシュインが僕の目の前でピアノを弾いていて、その背中が揺れているのが見えた。
想像以上にテンポが速い!」と声を弾ませました。
当館代表理事の永守は、開館一年で想像を超える来場者があったことに感謝の意を表し、「もともとメカニズムに興味があって収集を始めたが、今では自宅にもオルゴールを置いてその音色に癒されている。
当館のオルゴールは、雑貨店で一般的に手にするものとは全く違う。
近隣の幼稚園生も招待しているが、こどもたちがオルゴールにこんなにも歓喜してくれるとは思っていなかった」と話すと、佐渡氏もこども達の持つ純粋な感性の素晴らしさと無加工の生音に触れることの大切さに言及。
次世代における感性の啓発についての思いを互いに共有しました。
本イベントでは「華麗なる自動演奏の世界 ―永守オルゴールコレクション―」と題した図録を初披露。
世界中から集めたオルゴール作品の詳細な解説はもちろん、佐渡氏のインタビューなども収録しており、当館の魅力を詰め込んだ一冊となっています。
さらに5月28日(火)まで開催の開館一周年を記念した春の特別展・関連イベントについても紹介しました。
同館では、100年以上前に作られたコレクションの数々が実際に動く姿を鑑賞できる体験型施設として、幅広い世代の感性を啓発することを目指し、皆様に楽しめる施設となるよう取り組むとのことです。
プレゼント付きクイズラリーも。
春の特別展は5/28まで
3月27日(水)から5月28日(火)までは、開館一周年を記念した【春の特別展~美しい音をもとめて~「オルゴール職人たちの歩み」展】を開催中。
3月13日から受付を開始したワークショップなどの関連イベントは、既にたくさんのお申込みにより満席となっていますが、お子さまでもご参加可能なプレゼント付きクイズラリーやフォトイベントは参加できます。
・春の特別展~美しい音をもとめて~「オルゴール職人たちの歩み」展
春の特別展では、水と空気が美しく、東洋のスイスと呼ばれる長野県諏訪地方で国内初のオルゴール量産化を成功させた会社の国産オルゴール製造の軌跡を紹介します。
彼らのオルゴール試作第一号機は「バケツの底を叩くような音」と揶揄されましたが、職人たちの情熱と試行錯誤を繰り返した結果、世界市場を席巻するにまで至りました。
本展では、オルゴールの歴史と技術を継承するモノづくりの現場、そして最新技術を駆使した次世代オルゴールを交えて「オルゴールの今」を体感できます。
期間限定の展示・イベントをぜひ楽しめます。
【開催日】 2024年3月27日(水)~2024年5月28日(火)
【会場】 永守コレクションギャラリー
【参加費】 無料(※ホームページより事前予約が必要)
【申込方法】「永守コレクションギャラリー」ホームページから。
申込方法・注意事項等の詳細は必ず、
ホームページのお知らせページを確認してください。
<お知らせページはこちらから>
https://nagamori-gallery.org/news/
・《フォトスポット》オートマタ作品「けん玉をする少年」になりきろう!
オートマタ作品「けん玉をする少年」の衣装を着て、作品と一緒に写真撮影ができるイベントです。
上記、春の特別展のギャラリーガイドツアーに予約いただくと、随時参加できます。
・《クイズラリー》「特別企画・オルゴール博士になろう!」
当館各所に、作品にまつわるクイズポイントを設置。
お子さまでもお気軽に参加できる簡単なクイズとなっており、見事全問正解された方には、当館からプレゼントを進呈します。
上記、春の特別展のギャラリーガイドツアーに予約いただくと、随時参加できます。