おやつの喫食時間が多様化!日本能率協会総合研究所「おやつ・間食に関する実態調査2023」

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日本能率協会総合研究所は、全国の15~79歳の男女個人を対象として『おやつ・間食に関する実態調査2023』を実施しました。

本調査では、100以上のおやつ・軽食をジャンル分けし、ジャンル別に食べるシーン・買うシーンを多角的に比較することができます。

また10~70代男女のおやつ実態について、喫食・購買実態や背景にある意識・習慣等を捉えます。

 

日本能率協会総合研究所「おやつ・間食に関する実態調査2023」

 

調査名 : おやつ・間食に関する実態調査2023

調査期間: 2023年7月1日(土)~2023年7月14日(金)

調査対象: 日本能率協会総合研究所が保有する「モニターリサーチ・システム」(全国に居住する15~79歳までの男女+同居する小・中学生の子〔子ども調査〕)

調査方法: オフライン調査

回答者数: 1,500名

性別・年代の母集団人口構成比に準拠したサンプル回収

 

日本能率協会総合研究所は、全国の15~79歳の男女個人を対象として『おやつ・間食に関する実態調査2023』を実施しました。

今回、性年代別の結果および、前回調査(2020年実施)との比較を一部紹介しています。

 

●“おやつ習慣”は男性より女性が高く、女性30代は7割を超える

●おやつ1位は「くだもの」、2位「ポテトチップス」、3位「チョコスナック・チョコ菓子」

●10-30代が好むおやつジャンルは「チョコレート」「アイスクリーム」「スナック菓子」、高齢層は「くだもの」を好む

●ボリュームは小さいながら、多くのおやつで「朝食時」に食べる傾向が増加

●おやつの喫食シーンは個食化が進む。

家族団らんシーンは減少の一途

 

【調査結果1】

 

Q. あなたにあてはまる習慣や行動は?(複数回答)

 

 

“おやつ習慣”は男性より女性が高く、女性30代は7割を超える。

おやつに関連する習慣は、性別・年代によって異なる。

全体で最も高い「食後にお茶やコーヒーを飲む」をみると、年代が上がるにつれて高まり男女ともに60代で7割を超え、女性70代は8割を超えて高い。

「おやつを食べる習慣がある」は、男性と比べると女性の方が10ポイント以上高く、女性30代は7割を超えて高い。

30代以外でも女性は、5割前後と全体的に高く、男性は10代を除いた年齢層で4割前後。

「自分へのご褒美に、ちょっと贅沢な菓子やデザートを食べる」では、男性は10-30代が高く、女性は10-40代と年齢が比較的若い層が高い。

他方で男性70代は1割を下回る。

 

【調査結果2】

 

Q. あなたがここ1カ月の間に、家の内外を問わず、食べたことがあるものは?(複数回答)

 

 

おやつ1位は「くだもの」、2位「ポテトチップス」、3位「チョコスナック・チョコ菓子」

100を超える菓子・デザート・軽食の中で、よく食べられていた“おやつ”1位は「くだもの」、2位「ポテトチップス」、3位「チョコスナック・チョコ菓子」。

1位の「くだもの」は7割を超え、2位と3位は5割台で続く。

 

 

男女別でランキングをみると、女性は「カップ入りのアイスクリーム」が5割で4位に、男性は「ナッツ類」が4割で9位とやや高い。

ランキング上位の顔ぶれはほぼ同様の傾向であった。

 

【調査結果3】

 

Q. あなたがよく食べるジャンルを5つお選びください。(5つまで回答)

 

 

10-30代が好むおやつジャンルは「チョコレート」「アイスクリーム」「スナック菓子」、高齢層は「くだもの」を好む

調査結果2で示した100を超える菓子・デザート・軽食をジャンル分けし、よく食べるジャンルを確認すると、上位7ジャンルは、「パン類」「チョコレート」「ヨーグルト」「くだもの」「アイスクリーム・シャーベット」「スナック菓子」「せんべい・あられ・おかき」という結果だった。

上位7ジャンルを性年代別にみると、「チョコレート」「アイスクリーム・シャーベット」「スナック菓子」は男女ともに10-30代が高く、「くだもの」は、男性は40代以降・女性は50代以降と年齢が高い層に好まれている。

「パン類」「ヨーグルト」は他のジャンルと比べると比較的どの年齢層にも食べられていた。

 

【調査結果4】

 

Q. よく食べるジャンルの商品をいつ食べることが多いですか。あてはまる時間帯を回答ください。(複数回答)

※その他デザートジャンルは、n数が僅少のため割愛

 

 

ボリュームは小さいながら、多くのおやつで「朝食時」に食べる傾向が増加

ジャンル別の「よく食べるおやつ」について喫食時間を確認したところ、19ジャンルのうち、8ジャンルにおいて「朝食時」が5ポイント以上増加していた。

いずれも1割前後とボリュームとしては大きくないものの、「和生菓子」については10ポイント以上の増加を見せた。

他方で、いわゆる“3時のおやつ”の時間帯にあたる「昼食と夕食の間」は19ジャンル中8ジャンルで5ポイント以上の減少が見られた。

ただし、時間帯において「昼食と夕食の間」は依然として多くのジャンルにおいて高い割合を占める。

 

【調査結果5】

 

Q. よく食べるジャンルの商品をどのような場面のときに食べますか?(複数回答)

※その他デザートジャンルは、n数が僅少のため割愛

 

 

おやつの喫食シーンは個食化が進む。

家族団らんシーンは減少の一途

ジャンル別の「よく食べるおやつ」について喫食場面を確認したところ、「家族の団らんの時」の減少が目立った。

「家族の団らんの時」は19ジャンル中7ジャンルにおいて5ポイント以上減少していた。

特に、「ケーキ・洋生菓子」が前回調査と比べて20ポイント以上と大きく減少しており、半数を下回った。

他方で「ケーキ・洋生菓子」は「1人の時」が10ポイント以上増加し4割に。

その他、「クッキー・ビスケット・クラッカー(焼き菓子)」や「スナック菓子」「せんべい・あられ・おかき(米菓)」「和生菓子」「くだもの」も「家族の団らんの時」は減少していた。

「プリン・ゼリー」は「家族の団らんの時」は8ポイント近く減少し、「1人の時」は10ポイント近く増加し4割強。

なお、おやつを食べる場面としては、多くのジャンルにおいて「1人の時」が「家族の団らんの時」を上回り、個食化が進んでいることがうかがえる。

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