健康意識や生活行動について10年単位の変化を調査!日本能率協会総合研究所「健康ニーズ基本調査2023」

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日本能率協会総合研究所は、1998年から毎年実施している「健康ニーズ基本調査」を2023年も実施しました。

この調査は、15~79歳の男女を対象として「健康」に関する様々な側面を明らかにします。

2023年調査では、新型コロナウイルス感染症が5類に引き下げられた後の、生活者の健康意識や行動を捉えました。

 

日本能率協会総合研究所「健康ニーズ基本調査2023」

 

 

日本能率協会総合研究所は、1998年から毎年実施している「健康ニーズ基本調査」を2023年も実施しました。

2023年調査では、新型コロナウイルス感染症が5類に引き下げられた後の、生活者の健康意識や行動を捉えました。

コロナ前後はもちろんのこと、健康意識や生活行動について10年単位の長期的変化を捉えることができます。

今回は自主企画調査の結果の一部を抜粋して案内します。

 

調査結果のポイント紹介

 

●病気、若さ、美容など、様々な理由による「やせたい・太りたくない」意識は微増傾向が続く

●10年で増加した気になる用語は「BMI」「低糖質」「アンチエイジング」「腸内フローラ」「免疫力」

●健康・美容を意識した食生活の行動キーワードは、「水」「たんぱく質」「発酵食品」「肉」「糖質」

●「機能性表示食品」は言葉としての認知は進むが、よく知っている人は1割と少ない

●健康に関する情報源の年代差が顕著。若年層は「SNS」がテレビを大きく上回る

 

調査概要

調査名 : 健康ニーズ基本調査2023

調査期間: 2023年9月16日(土)~2023年9月28日(木)

調査対象: 日本能率協会総合研究所が保有する「モニターリサーチ・システム」(一都三県に居住する15~79歳までの男女)

調査方法: オフライン調査(郵送等)

回答者数: 1,600名

性別・年代・エリアの母集団人口構成比に準拠したサンプル回収

 

調査結果1

 

Q. 健康についての考え方や行動について、あなたにあてはまることは?(複数回答)

 

 

病気、若さ、美容など、様々な理由による「やせたい・太りたくない」意識は微増傾向が続く

健康について、「やせたい・太りたくない」という考え・意識の微増傾向が続いている。

「やせたい・太りたくない」の背景にある理由は、いずれも微増傾向で、「若さを保つため、やせたい・太りたくない」は2013年23.5%→2023年31.9%と8ポイント以上増加し、3割台。

その他「美容のため、やせたい・太りたくない」「病気にならないため、やせたい・太りたくない」「身軽に動くため、やせたい・太りたくない」いずれも5ポイント以上増加している。

 

調査結果2

 

Q. あなた自身が気になっている健康に関する用語は?(複数回答)

 

 

10年で増加した気になる用語は「BMI」「低糖質」「アンチエイジング」「腸内フローラ」「免疫力」

70以上の健康に関する用語の中で、この10年で「気になる健康に関する用語」として10ポイント以上増加した用語は「アンチエイジング」「腸内フローラ」「BMI」「低糖質(ロカボ)」「免疫力」の5つ。

特に「アンチエイジング」は2013年15.6%→2023年37.1%と、この10年で20ポイント以上増加した。

「低糖質(ロカボ)」は、初めて調査した2016年の3.0%から10ポイント以上増加し、14.1%。

 

調査結果3

 

 

Q. 食事や食生活で、あなたが健康や美容を意識して、積極的に実行していることは?(複数回答)

 

健康・美容を意識した食生活の行動キーワードは、「水」「たんぱく質」「発酵食品」「肉」「糖質」

食生活で積極的に実施していることを長期でみると、上位の「朝食は必ず食べる」「野菜を多く食べる」「三食欠かさない」は微減傾向。

一方で、増加している傾向は、「なるべく水を飲む」が2013年35.5%→2023年42.3%、「肉を食べる」が2013年20.9%→2023年27.4%で5ポイント以上増加。

「発酵食品を食べる」は初めて調査した2017年34.0%→2023年38.3%、「大豆など植物性たんぱく質を食べる」は2013年27.6%→2023年31.8%と4ポイント以上増加。

「なるべく糖質を摂らない」は10.4%と高くはないものの、初めて調査した2015年比で5ポイント以上増加している。

 

調査結果4

 

Q. あなたは次のことばをご存知ですか?(単一回答)

 

 

「機能性表示食品」は言葉としての認知は進むが、よく知っている人は1割と少ない

「特定保健用食品(トクホ)」「機能性表示食品」「栄養機能食品」それぞれの認知を時系列比較したところ、「機能性表示食品」の「意味をよく知っている」「聞いたことがあるが意味はよく知らない」の“認知計”は順調に増加しており、2023年は93.3%が認知していた。

最も認知率が高い「特定保健用食品(トクホ)」は98.6%。

ただし、いずれも「意味をよく知っている」でみると、「特定保健用食品(トクホ)」は減少が続き3割弱で、「機能性表示食品」は微増が続き16.7%と意味までしっかりと把握している人の割合は低い。

 

調査結果5

 

Q. あなたが健康に関して参考にしている情報源は?(複数回答)

 

 

※各年代で最も高い情報源の数値をラベル化

 

健康に関する情報源の年代差が顕著。

若年層は「SNS」がテレビを大きく上回りました。

健康に関して参考にしている情報源は、全体で「テレビの生活情報・バラエティ番組」が最も高く3割強だが、性年代によって傾向は大きく異なる。

年代が高くなるほど、テレビや新聞記事といった昔からある媒体を参考にする傾向が高く、男性70代は「健康に関する新聞記事」が4割を超えて高い。

 

 

なお、若年層の情報源がインターネット中心である傾向は予測できるものの、年代差は非常に顕著だった。

特に女性10-20代は、「SNS(Instagram・X 旧Twitter)」からが最も高く5割台と、非常に高い。

一方で、「テレビの生活情報・バラエティ番組」は2割台で、「健康に関する新聞記事」に至っては、0~2%台とごくわずか。

なお、「SNS(Instagram・X 旧Twitter)」からの情報収集は、40代以降で低下し、60代以降は男女ともに1割を下回る。

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