アルクより2021年に刊行された『仕事を教えることになったら読む本』(濱田 秀彦/著)は、書店やSNSを筆頭に、「教え方」に悩む多くの社会人から反響を呼んでおり、7刷6,000部の重版が決定ました。
濱田 秀彦『仕事を教えることになったら読む本』
<書籍概要>
タイトル : 仕事を教えることになったら読む本
URL : https://book.alc.co.jp/book/b10029923.html
価格 : 1,650円(税込)
サイズ : 四六判、224ページ
ISBNコード: 9784757436947
著者 : 濱田 秀彦
背景
2021年の発売当初から支持を受けていた本書ですが、特に2023年春先より書店やAmazonにて売上が急増しました。
背景には、さまざまな要因が考えられますが、大きく分けると、
・新型コロナウイルス感染症の位置づけが2類感染症→5類感染症への移行を経て人との距離感、コミュニケーションが変化
・人材定着(リテンション)の重要性が高まりつつある
・そもそも指導する側が「教え方を教わってきていない(背中を見て学べ、習うより慣れよ)」ため、いざ指導する側に回った際、指導ができない
の3点が挙げられます。
また、内閣府の調査によると初職の離職理由の中で最も重要な理由について、「仕事が自分に合わなかったため」が(23.0%)という理由に次いで、「人間関係がよくなかったため」が(10.0%)であった。
(※1)という結果が出ました。
コストと時間をかけ、苦労して獲得した人材を
・教える側の教え方が悪く「仕事が合わない」と考えさせてしまい、
・教えてもらう人との「人間関係」がよくない
と離職させてしまうのはもったいないことです。
本書を通じて、だれでも上手にできる教え方の「型(セオリー)」を学び、「あの人に教えてもらいたい」と言われる先輩や上司を目指してください。
※1 内閣府調査 平成30年版 子供・若者白書(全体版)内
特集 就労等に関する若者の意識 図表6 初職の継続状況 より
https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h30honpen/s0_0.html
加えて、本書では、「型(セオリー)」を学んだのち、「教えるタイプ」と「教わるタイプ」の相性や、タイプ別の指導法なども紹介。
指導方法に迷った際も、振り返ることができる仕様となっています。
担当編集者より
著者はこれまでに金融、メーカー、建設、IT、官公庁など、さまざまな業種のビジネスパーソンに教えてきました。
職種も、営業、企画・開発、総務・経理など多岐に渡ります。
長年の経験でわかったのは、教えるための基本スキルはどの業種・職種にも通用するということ。
その気づきを整理し、「教え方のはじめての教科書」というテーマで生まれたのが本書です。
発売後より「これならすぐにできる!」という感想をたくさんいただいてますが、意外だったのは「子育てにも使えるスキルですね!」というお声でした。
確かに、わかりやすく教えるスキルは子育てにも必須です!
仕事に育児に、広く活用できる一冊です。
同書は、書店でも展開
「背中を見て学ぶ」という時代は終わり、これからは「教えるスキル」が必須になります。
指導方法に現在悩んでいる方はもちろん、これから教える側になる方にも「はじめの一歩」としておすすめの書籍です。
目次
はじめに
<序章 教えるということ>
3つの切り口
知識、技術、意識の教え方
<第1章 知識の教え方 ティーチング>
目指そうOKティーチング
ティーチングの手順
1動機づけ
2説明
3効果測定
ティーチングがよくなるテーマ設定の仕方
ティーチングに相手を巻き込む話法 2WAY
予備知識の少ない相手に有効な例え話(擬人化)
ティーチングの話し方
【コラム】お悩み相談「相手がメモをとらない」
<第2章 技術の教え方 トレーニング>
目指そうOKトレーニング
トレーニングの手順
1動機づけ
2やってみせる
3説いて聞かせて(説明)
4させてみて(実践)
5ほめる(フィードバックと再実践)
6見届ける
トレーニング環境の作り方
【コラム】お悩み相談「何度教えても覚えてくれない」
<第3章 意識の高め方 コーチング>
目指そうOKコーチング
コーチングとティーチング、トレーニングの大きな違い
傾聴の基本と応用
効果的な質問
すぐに使えるコーチングのセリフパターン
コーチングの活用
コーチングとアドバイス
相手の意識を高めるもう1つの方法
【コラム】お悩み相談「コーチングで相手から答えが返ってこない」
<第4章 教えるためのサブシステム>
リモートワーク環境での教え方
同時に複数の相手に教える際のポイント
ファシリテーションの活用
資料の作り方
中期的な育成と指導計画
年上の人の教え方
【コラム】お悩み相談「同じミスを繰り返す」
<第5章 教えるタイプ 教わるタイプの相性>
教える人のタイプ別、指導上の注意点
相手のタイプに合わせた指導法
タイプの相性
おわりに 令和時代に教えるということ
著者プロフィール
株式会社ヒューマンテック代表取締役。
1960年東京生まれ。
早稲田大学教育学部卒業。
住宅リフォーム会社に就職し、最年少支店長を経て大手人材開発会社に転職。
トップ営業マンとして活躍する一方で社員教育のノウハウを習得する。
1997年に独立。
現在はマネジメント、コミュニケーション研修講師として、階層別教育、プレゼンテーション、話し方などの分野で年間150回以上の講演を行っている。
これまで指導してきたビジネスパーソンは4万人超。
おもな著書に『社会人1年目からの仕事の基本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『あなたが上司から求められているシンプルな50のこと』(実務教育出版)、『「ニューノーマル」最強仕事術』(講談社ビーシー)、『じつは稼げる[プロ講師]という働き方』(CCCメディアハウス)など多数。