保育に関わる全ての人に防災について考えていただくきっかけづくりを目的とした「一般社団法人日本保育防災協会」が2023年10月に設立されました。
一般社団法人日本保育防災協会
設立の背景
日本には四季があり、春夏秋冬を通じて表情豊かな気候を感じることができます。
美しい四季の彩りを誇りに思う反面、地形や地質、気象の特性により災害が起きやすく「災害大国日本」と呼ばれている側面もあります。
本年は東日本大震災から12年が経過し、関東大震災から100年目の節目となります。
有事に備えようという“防災意識”は緊要であると理解していても、忙しない日々を過ごす中で薄れていってしまうものであると思います。
その中で、今後高い確率で発生する大規模な自然災害の被害を最小限に抑えるために「一般社団法人日本保育防災協会」を設立しました。
内閣府が通常国会で報告する『防災白書』の中に「災害弱者」という言葉がありますが、災害時に自分の判断で身を守れないこどもたちのために、当協会ができることは、こどもたちに関わる保育者をサポートし、有益な情報を届けることです。
過去にも大きな自然災害で多くの尊い命が犠牲となりました。
保育者の一瞬の判断で目の前の命が守れるか、守れないかが決まります。
日本の未来を担うこどもたちの笑顔を守るために。
こどもたちに関わる保育者を支えるために。
保育に関わる全ての人の、一人ひとりの意識が少しずつ変わることで大きな社会課題の解決につながるという信念をもち、当協会の設立に至りました。
<協会の目的>
1. 保育に関わる全ての人に防災と向き合う機会をつくり、保育業界全体の防災意識を高める
2. 保育業界におけるBCP(事業継続計画)策定の推進していく
3. 保育者に向けてコミュニケーションの場を提供し、交流を図る
<主な事業内容>
1. 保育者向けのイベント、講演等の開催
2. BCP(事業継続計画)策定に関する広報活動
3. 保育防災関連の情報発信
代表理事 西畑 進太郎 コメント
非常に大きな被害をもたらした東日本大震災や熊本地震。
また、今年は関東大震災から100年目の節目にあたります。
「災害には逆らえない」とよく言いますが、私は「過去の悲劇」を無駄にしてはいけないという想いを常に抱いています。
多くの方々が、過去に起きた震災のことを知り、学び、これからに備えることで今後高い確率で起こるであろう「南海トラフ地震」「首都直下型地震」などの大災害を最小限に抑えることができると考えています。
本協会では「命を預かるお仕事」をされている保育業界に特化して、防災について考えるきっかけを提供していきます。
防災というのは一度学ぶだけではなく継続して学び、実践することで、いざという時に行動することができます。
保育者の皆様には、これまで園で実施されてきた防災の取り組みを改めて見直すきっかけにしていただき、今、自園に必要な取り組みが何か、改めて防災について考えていただく機会にしていただけるよう本協会の活動に尽力してまいります。
組織概要
法人名 :一般社団法人日本保育防災協会
所在地 :〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3-32 紀尾井町WITH3階
設立 :令和5年10月3日
代表理事:西畑 進太郎 (株式会社ニシハタシステム 専務取締役)