オリィ研究所と、バイオジェン・ジャパンは、重度肢体障がいを持つ生徒達のための「遠隔就労体験プログラム」を実施することを決めました。
オリィ研究所「遠隔就労体験プログラム」
分身ロボット「OriHime」(オリヒメ)の開発・提供を手掛けるオリィ研究所と、バイオジェン・ジャパンは、難病や重度障がいなどで外出困難な方が分身ロボットを操作して接客を行う「分身ロボットカフェDAWN ver.β(ドーン バージョンベータ)」の期間限定地域キャラバン店において、重度肢体障がいを持つ生徒達のための「遠隔就労体験プログラム」を実施することを決めました。
昨年度の福岡・札幌に続き、2023年度は広島と京都で実施します。
広島では10月20日(金)から11月5日(日)まで、ひろぎんホールディングス本社ビル店の「アンデルセンカフェ」にて開催します。
障がいを持つ生徒のための特別な配慮を行う専門の教育施設として特別支援学校がありますが、肢体障がいを持つ卒業生の進路は他の障がいを持つ卒業生と比べても福祉施設への入所や通所する割合が非常に高く、就職や進学といった道を選択するケースが非常に低いことが問題となっています。
【令和2年(2020年3月)の特別支援学校卒業後の進路】
文部科学省「学校基本調査」より
オリィ研究所ではこうした状況を打破すべく、一昨年度、重度肢体不自由の生徒向けにOriHimeを使った遠隔就労体験の受け入れを東京・日本橋の「分身ロボットカフェ」にて実験的に行いました。
これにより、生徒自身に限らずそのご家族、教育現場の先生までもが本人の具体的なキャリアイメージについて考えるきっかけとなったため、バイオジェン・ジャパンの支援を受け、2022年度に引き続き今年度もプログラムの実施を決めました。
本年度のプログラム実施については、すでに東京・日本橋の分身ロボットカフェで働いている「先輩パイロット」と、今回初めて遠隔就労体験にチャレンジする特別支援学校の生徒がチームになって研修を積み、10月20日から地元広島で開催される「分身ロボットカフェ in Hiroshima」でのデビューを目指します。
遠隔就労体験受け入れ3年目となる今年度は、キャラバンカフェが開催される広島県と京都府ではバイオジェン・ジャパンの支援を受けて2エリア合計で約10人程度の生徒の受け入れを予定しています。
バイオジェン・ジャパンは3年連続で「分身ロボットカフェプロジェクト」に特別協賛企業として名を連ねており、加えて今年度もこの特別支援学校の遠隔就労体験プログラムの取り組みへの継続参画を決めました。