アートウィングスは、2023年10月14日(土)「安達朋博ピアノリサイタル」をサントリーホールの大ホールで開催します。
今年は日本とクロアチアの国交樹立30周年、クロアチア初の女性作曲家ドラ・ペヤチェヴィッチ没後100周年の節目の年にあたります。
日本クロアチア音楽協会代表であり、クロアチア音楽のスペシャリストでもある安達朋博がドラ・ペヤチェヴィッチをはじめとする珠玉の4曲をお届けします。
アートウィングス「安達朋博ピアノリサイタル」
名称:安達朋博ピアノリサイタル
開催:2023年10月14日(土) 開場 18:30/開演 19:00
会場:サントリーホール・大ホール(東京都港区赤坂1-13-1)
券種:チケット (S)8,000円 (A)6,000 (B)5,000 (P)4,000
※Pは舞台後方席 ※未就学児童の入場不可
演奏:バッハ=ダルベール:パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582
ラフマニノフ:ショパンの主題による変奏曲 ハ短調 Op.22
ドラ・ペヤチェヴィッチ:ピアノ・ソナタ 変ロ短調 Op.36
リスト:ベッリーニの歌劇『ノルマ』の回想 S.394
申込: https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/schedule/detail/20231014_M_3.html
クロアチア音楽のスペシャリスト、安達朋博
1983年、京都府出身。
8歳よりピアノを始める。
2002年、単身クロアチアに渡り、イーノ・ミルコヴィッチ高等音楽院(モスクワ音楽院提携校)を経て、2007年クロアチア国立ザグレブ大学・音楽アカデミー最優秀卒業。
在学中からザイラー国際音楽コンクール優勝をはじめ、ブラームス国際音楽コンクール第2位などヨーロッパの国際コンクールで優秀な成績をおさめる。
2007年、ザグレブ弦楽四重奏団の日本公演にソリストとして共に来日し、東京文化会館にて日本デビュー。
以降、クロアチアを中心に欧州各地、中東、アジア、オセアニアにて演奏活動を行い、日本人離れした感性に加え、繊細さと大胆さを兼ね備えた独創的な演奏は、諸外国からも評価が高く、国際的に活躍している。
2014年に日本クロアチア音楽協会を設立し代表も務め、音楽文化の紹介や普及、クロアチアの作曲家の作品を積極的に取り上げ、日本初演も数多い。
2023年は日本とクロアチアの国交樹立30周年、クロアチア初の女性作曲家ドラ・ペヤチェヴィッチ没後100周年にあたります。
本公演では知られざる、しかし国際的再評価の著しいドラ・ペヤチェヴィッチをバッハやラフマニノフと組み合わせ、その真価を堪能いただけるプログラムを構成しました。
今回演奏されるドラ・ペヤチェヴィッチの「ピアノ・ソナタ 変ロ短調」は第一次世界大戦の最中に書かれた曲です。
ドラ・ペヤチェヴィッチは貴族の出身でありながら、それに甘えることなく社会と向き合い、戦地へ出向き従軍看護師としても携わり、その悲惨さを友人にあてた手紙でも訴えたと云われています。
その想いは作曲活動にも確固たる意志として反映されています。
安達朋博コメント
高校卒業後、紛争後間もないクロアチアへ渡り、そこで出会った音楽や文化は私に新しい扉を開いてくれました。
クロアチアとの縁は私にとっては人生の一部であり、かけがえのないもの。
世界的にも再評価の高まるクロアチアの女性作曲家ドラ・ペヤチェヴィッチの作品を2017年に続き、今回再び日本の最高峰サントリーホールの大ホールで披露することは私自身の音楽家人生の再確認にもなりうると思います。
長年続けてきたクロアチア音楽文化の普及活動ですが、これからも私自身、常に勉強し感動しながら、伝える力のある音楽家として成長していきたいです。
そして、一人でも多くの方たちとともに、新たな感動を楽しみ、新たな世界を感じたいと考えています。
今年は日本とクロアチアの国交樹立30周年です。
来年には日本クロアチア音楽協会も設立10周年を迎えますが、まだまだ知られざるクロアチアの作曲家や音楽が益々メジャー級のものになっていくよう、私自身研究や披露を楽しみながら、多くの方たちに振り向いてもらえるようこれを機に改めて大きなプロジェクトを開催していけるよう頑張っていきたいと思います。