プロジェクト賛同者募集!公益財団法人足利市民文化財団「山姥切国広」取得

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栃木県足利市は、公益財団法人足利市民文化財団において、本市ゆかりの刀剣「山姥切国広」(※現在は個人所有)を取得することを発表しました。

 

公益財団法人足利市民文化財団「山姥切国広」取得

 

 

名称  :刀銘「九州日向住國廣作」(号 山姥切国広)

制作年 :天正18(1590)年

刀工  :国広

寸法  :長70.6cm、反2.8cm

指定種別:国重要文化財(昭和37(1962)年6月21日指定)

取得額 :3億円

所蔵者 :個人(匿名)

取得団体:公益財団法人足利市民文化財団

特設WEBサイトURL: https://ruru-project.com ※現在はティザーのみ公開

 

栃木県足利市は、公益財団法人足利市民文化財団において、本市ゆかりの刀剣「山姥切国広」(※現在は個人所有)を取得することを発表しました。

『山姥切国広 縷縷(るる)プロジェクト-美しき名刀に魅せられた人々の想いを未来へ-』は、戦国時代に足利の地を治めた、足利長尾氏六代当主・長尾顕長が堀川国広に命じて作らせたと伝わる、名刀「山姥切国広」を後世に遺していくためのプロジェクト。

長年にわたり人々に愛されてきた美しき名刀を未来永劫守っていくために、このプロジェクトに賛同いただける方々を、2023年9月1日(金)より募集します。

「細く、長く、途切れることなく続くさま」を表す“縷縷(るる)”という言葉に願いを込めて、先人たちが大切に受け継いできたこの名刀の輝きが未来永劫失われることのないよう、足利市はこのプロジェクトに全力で取り組んでいきます。

 

取得理由

 

「山姥切国広」は、戦国時代に足利の地を治めた、足利長尾氏六代当主・長尾顕長が、天正18(1590)年2月に刀工・国広に命じて作らせたもので、国広の最高傑作ともいわれる稀代の名刀です。

本文化財は、足利市民文化財団所有の「布袋国広(国認定重要美術品)」とともに、歴史文化を語る上で欠くことのできない重要な史料であることはもちろん、足利市立美術館での過去2回の展示会を通じて現在の所有者様との絆を構築しました。

そして所有者様からの想いを受け、今後はゆかりの新たな歴史遺産として後世に守り伝えていくことこそ、重要な責務であると考えたことから、購入を進めるに至りました。

 

取得のための資金内訳

 

資金内訳については、公益財団法人足利市民文化財団の資産から2億円、足利市が寄附やクラウドファンディング等を活用して募る1億円を予定しています。

 

今後のスケジュール(予定)

 

・2023年8月21日(月) 15:00 特設WEBサイトオープン

・2023年9月1日(金) 15:00 クラウドファンディング等の支援募集開始

・2024年3月末までに、売買契約締結

 

所有者からのメッセージ

 

いつも山姥切国広を大切に思っていただきありがとうございます。

2017年3月に開催されました「山姥切国広展」や2022年3月に開催された「足利市制100周年記念特別展」では、数多くの方々に山姥切国広をご覧いただき、ありがとうございました。その際には、わたくしにまで展示に対する感謝のお言葉をいただき、とてもうれしく思います。

6年前から、縁あって足利市とお付き合いをさせていただいておりますが、市の皆様はいつも誠実に真摯に向き合ってくださり、とても感謝し信頼もしております。

これまでの2回の展覧会、そして足利市の皆様への信頼から、山姥切国広がゆかりの足利で大切に保管され、今後もこの地で多くの方々に見ていただくことが、この刀にとって一番良いことなのではないかとの思いに至りました。そして、山姥切国広の未来を足利市へ託すことにいたしました。

今後とも、山姥切国広が幸せに、そしてより一層皆様に愛されますことを切に願っております。

 

 

足利市民文化財団代表理事 笠原 健一さんのコメント

 

これまで当財団では、布袋国広をはじめとする、本市ゆかりの貴重な文化財の保護に努めてまいりました。

刀工・国広の代表作ともいわれる、この「山姥切国広」と「布袋国広」の大小二振りをいっしょに守り伝えていく機会をいただいていることは、願ってもない大変ありがたい話であるとともに、その重大さに身が引き締まる思いです。

令和4年で設立40周年の節目を迎えたなか、本文化財の譲り受けの実現に向け、多くのみなさまにも応援をいただきながら、今後も全力で文化財の保護と活用に努めてまいります。

 

足利市長 早川 尚秀さんのコメント

過去2回の展覧会をとおして結ばれた所有者様とのご縁をもとに、この度、所有者様から当該文化財の譲渡についてのご相談をいただき、今こうして、この稀代の名刀を譲り受ける機会を得られたことに、大きなよろこびと使命を感じているところです。

今回のプロジェクトを通じて、財団と市、そして多くのみなさまとともに、この名刀「山姥切国広」をしっかりと後世に引き継ぎ、「縷縷(るる)」という言葉が示すとおり、この先も脈々と続いていく歴史の新たな1ページに向け、みなさま応援くださいますようよろしくお願いいたします。

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