グローバルで活動をするIT業界団体のCompTIA日本支局は、CompTIA認定資格が陸上自衛隊におけるサイバー要員候補者の知識・技能向上のため採用されたことを発表しました。
CompTIA認定資格 陸上自衛隊で採用
グローバルで活動をするIT業界団体のCompTIA日本支局は、CompTIA認定資格が陸上自衛隊におけるサイバー要員候補者の知識・技能向上のため採用されたことを発表しました。
サイバー空間が、陸、海、空、宇宙に続き「第5の戦場」と言われ、防衛白書(令和4年)の中でも、サイバー攻撃は、国の安全保障にとって現実の脅威となっていると書かれています。
「グローバル脅威インテリジェンスレポート(2022年第4四半期日本語版/BlackBerry Japan株式会社)」によると、日本は世界で2番目に多くのサイバー攻撃を受けていることが発表されています。この傾向は、世界情勢の不安定から、継続されることが予測されています。
従来のICT環境での機能妨害をはじめとし、電力システムなどの重要インフラへの攻撃なども懸念される中、AIを利用した攻撃など、攻撃の形態も複雑さを増しています。
世界的に軍隊における情報通信ネットワークへの依存度が増大するとともに、自衛隊内でも、情報通信は、指揮統制のための基盤であり、情報通信ネットワークへの依存度が増大しております。
このような背景を受け、陸上自衛隊では、サイバー要員候補者の知識および技能を向上させるため、CompTIA Security+、CompTIA Network+の教育、資格取得を活用しています。
CompTIA Security+は、業務上必要とされるセキュリティスキルが網羅された認定資格です。また、CompTIA Network+は、ネットワークをセキュアに接続、維持、トラブルシューティングするためのスキルを網羅した認定資格です。
CompTIA公式テキスト、CompTIAオンラインバーチャルラボを通した学習と、CompTIAトレーニングパートナーから提供される講義動画と講師のサポートを通して、それぞれの認定資格で定義されているスキルの習得を図ります。
CompTIA Security+、CompTIA Network+を含むほとんどのCompTIA認定資格が、ISO 17024の認定を受け、信頼性の高い認定資格として評価されています。また、グローバルで資格が提供されているため、日本国内のみならず、海外でスキルを証明することが可能です。
米国国防総省では、情報保障の役割を担う人材に、CompTIA認定資格の取得が必須とされています。今回の陸上自衛隊の取り組みにおいても、これらのスキル証明に貢献できるものと確信しています。