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「リスクモンスター」が、倒産リスクを判別する格付ロジックを2023年6月18日(日)に改定しました。
リスクモンスター「RM格付」ロジック改定
国内の経済活動正常化が進んでいる一方で、2022年以降の全国倒産件数が増加傾向に転じていることや、米国金融機関の破綻やウクライナ情勢などの不安要素を孕んでいることを受け、「リスクモンスター」は、今一度倒産分析を強化する必要性が高まっていると考え、リスモン独自の与信指標である「RM格付」の格付ロジックを2023年6月18日(日)に改定しました。
(1) 倒産確率の適時化
経済環境や景気動向の変化により、倒産のトレンドは常に変化しています。
上表のとおり、2022年3月から2023年3月の1年間で比較しても、各財務指標における要警戒水準の倒産確率も変化が生じていることが分かります。
これらの倒産トレンドの変化に対応するために、定期的に倒産実績の集計を行い、格付と倒産確率の乖離が生じないように調整を行っています。
(2) 定量分析の強化
収益性分析を強化しています。
特に、中期的な収益変化に注目し、企業規模や業種に応じた収益構造の特徴を評価指標に反映しています。
分析結果を踏まえ、倒産判別力の向上が見込まれることから、評価ロジックを改定し、格付精度の向上を図ります。
(3) 商流分析の強化
企業の取引先情報を拡充したことに伴い、商流分析を強化しています。
特に、仕入先・販売先の信用力を評価指標に反映しています。
分析結果を踏まえ、倒産判別力の向上が見込まれることから、評価ロジックを改定し、格付精度の向上を図ります。
RM格付の倒産判別力→0.3ポイント改善
全倒産に占める低格付先の割合は、E・F格を合わせた警戒領域で、0.3ポイント(91.5%→91.8%)の上昇が予想されます。
RM格付とは
リスクモンスター独自のデータベースを活用して企業を信用度合いに応じてA~Fの6段階で格付け(評価)しています。
この格付は倒産実績に裏付けられた独自指標で、A格は倒産確率が低く、F格は倒産確率が高い企業となります。
また下位格付については、E格はE1/E2の2段階、F格はF1/F2/F3の3段階に細分化して表示されています。
これにより下位格付における危険度をより明確に判別できるようになっています。