東京工芸大学芸術学部写真学科卒業生で写真家の渡辺一城さんが、LONDON PHOTOGRAPHY AWARDS2023のFINE ART PHOTOGRAPHY部門において最高賞である「CATEGORY WINNER OF THE YEAR」を受賞しました。
また、他4部門にて優秀賞「PLATINUM WINNER」を受賞しました。
LONDON PHOTOGRAPHY AWARDS2023
受賞作品「HARVEST」は、2022年に開催された個展で初めて発表されたものです。
この作品は、渡辺さんが約一年半にわたり、友人であるアメリカ人養蜂家、エリック・ボシックの蜂蜜採取からミード(蜂蜜酒)の製造まで、一連の仕事を記録しています。
エリック・ボシックとの出会いは、渡辺さんにとって非常に貴重な体験であり、この作品はそのハーヴェスト(収穫)から、生命の神秘と食文化の密接な関わりを表現しています。
渡辺さんは受賞について
『ロンドンを代表する国際的な写真賞に評価していただき大変光栄です。
LONDON PHOTOGRAPHY AWARDSに心から感謝いたします。
そして、この作品の被写体であり友人の養蜂家、エリック・ボシックに心から感謝の意を表します。
これからも自分を支えてくれている家族、友人、先生、周りの方々への感謝の気持ちを忘れず、写真制作に精進していきたいと思います。』
と話します。
2023年に創立100周年を迎えた東京工芸大学は、前身である小西寫眞専門学校の時代から、日本の写真教育の先駆的な存在として、多くの人材を世に送り出してきました。
写真には、カメラやレンズといった工学的な要素と、テーマや表現というような芸術的な要素があり、東京工芸大学では、テクノロジーとアートの両方の要素に重きを置いた教育を創立当初から行っています。
東京工芸大学は、今後も最先端のテクノロジーとアートの融合を教育の軸として、世界をリードする多彩な人材を輩出し続けるよう努めます。
受賞作品「HARVEST」