新進気鋭の現代アート作家、鎌谷徹太郎さんが伝統あるチェルシーフラワーショーにて「禅」の精神を展示。
80,000匹のハエが織りなす新しい自然観と美学を表現した作品が展示されます。
チェルシーフラワーショー「禅」の精神 展示
Chelsea Flower Show:2023年5月23日~27日
新進気鋭の現代アート作家、鎌谷徹太郎さんが伝統あるチェルシーフラワーショーにて「禅」の精神を展示。
かつて、エリザベス女王II世から「MOSS MAN(苔男)」と呼ばれ、チェルシーフラワーショーでは8度の金賞を受賞し、ショーにおいて欠かせない存在である石原博士は、2023年、バイオフィリックをテーマに取り組みます。
バイオフィリックガーデンは、日本を代表する世界的建築家の隈研吾さんによる茶室があり、その茶室を飾るのは、日本とボストンを中心に活躍する現代アート作家の鎌谷徹太郎さんです。
鎌谷徹太郎さんの作品を見ると、ガラス面のような漆黒の背景の奥に、無数の光を放ち蠢くものがあるのがわかります。
その中には8万匹のハエが閉じ込められているのです。
鎌谷徹太郎さんは、自然との共生とは、快適な自然をつくることではなく、「自然と人間」「生物と無生物」「生と死」「美と醜」など、人が勝手に設定した二項対立の枠組みが、一枚の絵の中で無意味になるくらいに表現されると、人間と自然が融合して新しい「美」を生み出すと考えています。
新しい「美」が生まれるとき、人は自然と向き合い、初めて自然との一体感を意識することができる。
それが、新しい自然観と新しい美意識の結合であると言うのです。
鎌谷徹太郎さんの仕事はこれだけでは終わりません。
ハエは樹脂で固められており、やがて画面は内部から割れ、崩れていくことになるでしょう。
鎌谷徹太郎さんはこの過程をNFTアートとして発表。
この作品は、時間とともに朽ちていくあらゆるものを肯定的に捉える日本の「わびさび」の精神を、NFT技術によって具体的な形で表現しようとするものです。
さらに「リアルとデジタル」「AIでは表現できない時間の流れ」が表現されています。
チェルシーフラワーショーにて展示される、鎌谷徹太郎さんの「禅」の精神展示の紹介でした。