乳幼児向け玩具の製造・販売を手がける老舗おもちゃメーカーのローヤル。
2014年発売のお砂場遊び革命をした10周年を迎えるローヤルのロングセラーおもちゃ「Sunny Park FX」は2023年4月31日時点で累計販売数が100万個を突破しました。
ローヤル「Sunny Park FX」
子どもの発達を促す遊びとして、公園などの砂場は古くから多くの方が利用してきました。
お砂場遊びのおもちゃとしてバケツやスコップなどの硬いプラスチック素材のものが多く、強度を高く作っても壊れたりすることがありました。
「Sunny Park FX」は、お砂場遊びを楽しんでもらうために「砂場での怪我を減らしたい」との思いで開発された「やわらかくて壊れない」がコンセプトのおもちゃです。
やわらかい中にも弾力と復元力を持たせ、それぞれの遊びが維持できる厚みや強度を実現しました。
やわらかくて壊れにくいことから、保育園・幼稚園のおもちゃとしても人気のシリーズです。
海外メーカーのコピー品が出回りお砂場玩具は価格競争が激化
小さなお子様が気軽に遊べる場として、上位にある砂場では、バケツやスコップなどが人気でした。
その頃、海外メーカーの低価格なコピー品の輸入が始まり、おもちゃの価格競争が激化しました。
低価格品は耐久性の問題などですぐに壊れるなどのデメリットがありながらも、価格の影響が強く当時販売をしていた「Sunny Park」シリーズも影響を受けていました。
原料のブレンドにこわだわり、やわらかくても遊べるおもちゃが発売
低価格品と差別化する方法を試行錯誤し、何度も試作品を作りやわらかいながらも、砂や水を入れるバケツや重い砂でも掘ることが出来るスコップなどのおもちゃ「Sunny Park FX」が完成しました。
しかし、当時は市場価格が1点180円だった商品を300円で提案することに社内でも大反発がありました。
営業は商品の良さ、売り場での陳列提案を交渉し、販売を開始したところ心配していた価格面は影響がなく、予想以上に売れていきました。
やわらかくしたことで、砂場だけでなく遊びの幅が広がり販売数も増加
砂場遊びのおもちゃは固いプラスチックが当たり前だった概念を覆した「Sunny Park FX」は、意外なところにも影響がありました。
衛生面などの懸念からお砂場遊びを懸念する人も増えてきましたが、やわらかい素材なことで小さなお子様が家の中でも遊びやすいおもちゃとして人気が出ました。
お風呂場での使用はもちろん、リビングなどでも壊れにくく、やわかいのでうっかりはだしで踏んでしまってもけがをする危険性が低く気兼ねなく使えるところが人気の理由となっています。
ローヤルより登場している「Sunny Park FX」の紹介でした。