日本電子が、2023年4月14日、NMR用超伝導マグネットの冷媒蒸発抑制装置を販売開始しました。
日本電子「NMR用超伝導マグネットの冷媒蒸発抑制装置」
本体標準価格:16,500,000円~(税込)
販売予定台数:10台/初年度
NMR用超伝導マグネットの冷媒蒸発抑制装置は、NMR装置メーカーである日本電子と、超伝導マグネットメーカーであるジャパンスーパーコンダクタテクノロジー、低温技術に強みを持つアルバック・クライオの3社によって、各社の保有する最先端技術を結集し共同開発されました。
NMR用超伝導マグネットの冷媒として不可欠な液体ヘリウム、液体窒素の両方に対応し、両冷媒の蒸発を大幅に抑制することが可能です。
主な特長
1. 軽量・省スペースながら、本機1台で液体ヘリウム、液体窒素の両冷媒の蒸発を抑制します。
2. 冷媒補充作業の頻度・費用を低減し、装置の稼働時間を最大化することが可能です。
3. 液体ヘリウムの入手難によるNMR装置の運転停止リスクを大幅に低減することができます。
4. 新設計により冷凍機振動を十分抑制しており、スペクトル品質に与える影響はありません。
5. 既に設置されているNMR装置の磁場を保持したまま、後から取付可能です。
冷媒蒸発抑制能力
冷媒蒸発抑制装置ありの場合、日数が経過しても液体ヘリウム残量にほとんど変化がありません。
環境の影響を受け易い微小信号測定においても、冷媒蒸発抑制装置の振動に由来するノイズ等は観測されません。
冷媒の蒸発を大幅に抑制することが可能!
日本電子より発売された、「NMR用超伝導マグネットの冷媒蒸発抑制装置」の紹介でした☆