東京建物は4月18日(火)より5月19日(金)まで、「東京建物京橋ビル」1階の「BAG-Brillia Art Gallery-(バッグ ブリリア アート ギャラリー)」にて「Art in Tokyo YNK Spin-Off Event『TOKYO CONTEMPORARY KYOBASHI つながりのはじまり』」展を「TOKYO CONTEMPORARY KYOBASHI」と共同で開催!
東京建物「Art in Tokyo YNK Spin-Off Event『TOKYO CONTEMPORARY KYOBASHI つながりのはじまり』」展
会期:2023年4月18日(火)~5月19日(金)
会場:BAG-BrilliaArtGallery-
東京都中央区京橋3-6-18(東京建物京橋ビル1階)
開館時間:11:00~19:00(休館日:月曜)
※GW中の祝日は4/29を除き休館
主催(共催):TOKYOCONTEMPORARYKYOBASHI
東京建物株式会社
協力:四季彩舎、TOMOHIKOYOSHINOGALLERY
監修:公益財団法人彫刻の森芸術文化財団
運営協力:株式会社クオラス
公式サイト: https://www.brillia-art.com/bag/
『TOKYO CONTEMPORARY KYOBASHI つながりのはじまり』展について
“つながり”をテーマにした本展覧会
「Art in Tokyo YNK」の過去3回の出展作家の新作を一堂に集められています。
江戸時代から絵画等の芸術文化が育まれてきた地域の文脈、互いを認め合える良きライバルとの出会い、そして、国内の有望な若手作家を発掘し彼らが飛躍する将来と、日本の未来アートシーンへの橋渡し――。
そうした多様な“つながり”をひとつの展覧会に収斂し、また新しいつながりが生まれるきっかけとなるよう企画されています。
八重洲・日本橋・京橋の通称YNKと呼ばれるエリアのギャラリストやアーティスト、作品とつながり、ギャラリーの多く集まる街が纏う芸術文化の薫りに触れることができます。
展示スペース「+1」
立体含めペインティングの枠にはまらない若手アーティスト6名が出展。
何一つとして同じ傾向の作品は並んでいません。
会場全体が多様化する現代アートの見本市のようでありながら、おのずと世代の課題と共通点が見つかるかもしれません。
展示スペース「+2」
若手アーティスト7名のペインティングの作品で構成。
いずれの作品もサイズ10号で統一し、作品と対峙できるシンプルな空間とします。
東京の「京橋」は、美術商やアートコレクターの間ではアートスポットとして知られています。
「TOKYO CONTEMPORARY KYOBASHI」は、その「京橋」にギャラリーを構える石井 信氏(四季彩舎)と吉野 智彦氏(TOMOHIKO YOSHINO GALLERY)が発起人となって2021年に立ち上げた現代アートプロジェクト。
若手アーティストの支援としてこの2021年から3回にわたり、現代アートの展覧会「Art in Tokyo YNK」を同じ京橋地区の「東京スクエアガーデン」にて開催されてきました。
企画制作者プロフィール:TOKYO CONTEMPORARY KYOBASHI
東京・京橋にあるギャラリー、四季彩舎とTOMOHIKO YOSHINO GALLERYが2021年にスタートした現代アートプロジェクト。
海外フェアへの共同参加も視野に入れ、有能な若手を国内外にプロモートしている。
京橋のオフィスビル・東京スクエアガーデンで年2回のペースで開催されている「Art in Tokyo YNK」の展覧会ディレクターを務めるほか、新進アーティストの活動支援プロジェクト「KYOBASHI ART WALL」を、京橋に本社を構える戸田建設株式会社と共に立ち上げ、エリア各所に作品を展開するなど、その名の通り、京橋の街を起点に現代アートを発信中。
出展作家紹介
出展作家
●展示スペース「+1」
井上 魁:
幼少期から身近にあった「陶」の技術をベースに、自身が触れてきたストリートカルチャー固有の身体的なエネルギーや複層的なレイヤーなどを表出させる。そうして、不確かで困難な時代の痕跡を、不変性を持つ「陶」で提示する。
岡本 順子:
鉛筆画や和紙のコラージュ、はたまた漆喰と染料を使った作品など、様々な表現で魅せる作品世界。天・海・大地・時・人など、多くのものからの贈り物に囲まれた日々に想いを馳せながら、風景描写と心象描写の狭間を漂う不思議な光景を生み出す。
志水 堅二:
時間(とき)の象徴として誕生した、ブリキの鳥「ブリドリー」を描いた作品が代表作。日本画の古典的な要素を取り入れながら、可愛らしい独特なフォルムで描かれた動物たちが作品の存在感をよりユニークなものにしている。
スズキ シノブ:
革小物職人として働く傍ら新たな表現の探求のためアート作品の制作を行う。グラフィティやストリートアートを坊彿とさせるオリジナルの唐草パターンや、コミカルな人物などが混在する景色を通して、自分が理想とする「心の持ち方、在り方」を表現。
瀬戸 優:
自然科学に基づいた考察から野生動物をモチーフとして彫刻作品を制作する。テラコッタ(土器)を用いて作られた実物大の動物彫刻には作家の触れた感覚や制作の軌跡がダイレクトに表面に現れることで、独特な温もりと躍動惑ある作品となっている。
谷敷 謙:
雛人形などで見られるテキスタイルを埋め込む伝統技法「木目込み」を用い、“生きてきた証=存在証明”をテーマに現代の人々を表現。古着を使うことでその風合いや生地の出方が面白いだけでなく、持ち主の思想や精神性を襲う特別な素材として、確固としたテーマ性を作品に与えている。近年注目されているアップサイクルやサスティナビリティといった文脈からも共感を広げている。
●展示スペース「+2」
飯島 秀彦:
心の拠り所をテーマとして、ぬいぐるみを媒体に自身の感情を映し出す作品を制作。顔料インクによる細密画と、絵の具によるのふたつの手法からなる対比を用いて、ものに宿る二面性を表現する。デジタルに溢れ、深い孤独と隣り合わせにある現代。否定も肯定もせずただ向かい合ってくれる存在を、誰もが探し続けているのかもしれない。
角谷 紀章:
スナップ写真を題材に、絵画化を通して「リアリティ」とは何か模索している。ピンぼけや手ブレなどの撮影現象から着想を得た「Frosted Window」シリーズや「Curtain」シリーズでは、イメージの補完が必要なノイズ越しの景色を介して鑑賞者の概念と共鳴する。
橘川 裕輔:
時に現実を色濃く、時に日常を置き去りにした飛躍感を映し出す「夜」の世界を描く。今を生きる人々の心に投影されるような光の表現は、都会的でスタイリッシュでありながら、温かみのあるイメージを作り出している。
小林 繭乃:
日本画の岩絵の具・技法を用いて、幼い頃から興味を持っていた動物や、憧れの存在としての犬といった頭の中の住人達との共存を具象化。遠近感のズレや歪みをともなった曲線で折り重なるように描かれた平たい顔の住民達が、うごめき増殖していく。迫力満点でありながら脱力系、そして捉えどころがないのに、なぜか気になる作品世界。近年台頭している新しい日本画表現の一翼を担う。
山東 大記:
実家は自然豊かな千葉大原で代々伊勢海老漁を家業とする漁師の家。独学で絵を学び、2018年単身チェコヘ渡る。現在は漁を続けながらも画業に精力的に取り組み、チェコで感じた日本の「わびさび」を絵に表している。
田尻 周也:
都内で生まれ育った作家は幼少期の感覚も含めて、ただ過ぎていく無機質な時のなかで機械のように生きる人を見ていた。そんな彼自身の精神性が「群像」として描きこまれた作品は、あたかも「人」と対峙したかのような不安感と好奇心を抱かせる。
HILO NAKATSUGAWA:
宝石や鉱物をモチーフに、光や色彩、時間をコンセプトとした油彩画「Impression」シリーズなどを制作。結晶内で起こる多面的な視点に注目し、時間軸と光を共存させることで、キュビズムにも通じる四次元絵画の世界や風景画の新たな解釈を掲示する。