量子ドットの技術を合成している「GSアライアンス」
そんな「GSアライアンス」が、量子ドットの技術を活用し、植物・農作物の成長を加速する可能性のある量子ドットおよび量子ドットフィルムを開発。
植物工場、農園、ビニルハウスなどに応用でき、植物の成長を促す可能性のあるフィルムになっています。
GSアライアンス「量子ドットフィルム」
量子ドットの技術を合成している「GSアライアンス」
そんな「GSアライアンス」が、量子ドットの技術を活用し、植物・農作物の成長を加速する可能性のある量子ドットおよび量子ドットフィルムを開発。
人口爆発に伴う食糧問題は世界中で深刻になりつつあり、ロシア、ウクライナ戦争危機が1つの引き金になった食糧価格高騰は大変な問題です。
特に、食糧を主に輸入に頼る日本においては致命的な問題になりえます。
そこで、植物、農作物の成長、農業の効率化は非常に重要な課題となっています。
植物がCO2を吸収して、太陽光の助けで酸素やデンプンを作ることが光合成ですが、実際は太陽の光を全て利用しているわけではなく、特に青色と赤色の光が光合成と、植物の成長に効果的です。
一方で、量子ドットとは、0.5-9nmという超微粒子サイズの物質であり、量子化学、量子力学の法則に従う光学特性を示します。
人為的に合成される物質であり、あまりにも小さく、数十から数千の分子からなる物質なので人工分子とも言われています。
物質がこの大きさになると、電子のエネルギーはもはや連続ではなくなり、量子閉じ込め効果と呼ばれる物理的現象により、エネルギーレベルは離れて分離しています。
GSアライアンスは、これまで種々の量子ドット、量子ドット複合材料を研究開発、合成を行ってきました。
そして今回、GSアライアンスの岩林弘久研究員と森良平博士が、紫外線・短波長の青色光を赤色に変化させる量子ドットフィルムを開発。
主に開発された量子ドットはCIS(CuInS2)/ZnS量子ドットです。
この量子ドットはフィルムに塗布する前は水系であり、製造工程においても環境に優しい素材となっています。
太陽光でもより多くの赤色の波長の光を利用できるので、植物、農作物の成長が加速することが期待できます。
この量子ドットフィルムを温室の窓や、ビニルハウスに貼り付けたり、植物工場のLED照明に載せたりすることで、植物、農作物の成長が加速されることが期待できます。
それぞれの植物、農作物の種類に応じて、赤色以外の色に変化させる量子ドットフィルムを作ることができる可能性もあります。
植物の成長を促す可能性のあるフィルムを開発。
GSアライアンスが開発した「量子ドットフィルム」の紹介でした☆