2018年からビール醸造所「ディレイラ ブリュー ワークス」として、100種類超のクラフトビールを醸造している「シクロ」
そんな「シクロ」が、東京大学の新領域創成科学研究科と、奈良先端科学技術大学院大学の先端科学技術研究科、宇宙産業の活性化をサポートする「DigitalBlast」と共同研究契約を締結。
国際宇宙ステーションで「DigitalBlast」が開発する小型ライフサイエンス実験装置「AMAZ(アマツ)」を用いたビール酵母培養実験に向けた共同開発が行われます。
シクロ×東京大学×奈良先端科学技術大学院大学「共同研究契約締結」
2018年からビール醸造所「ディレイラ ブリュー ワークス」として、100種類超のクラフトビールを醸造している「シクロ」
そんな「シクロ」が、東京大学の新領域創成科学研究科と、奈良先端科学技術大学院大学の先端科学技術研究科、宇宙産業の活性化をサポートする「DigitalBlast」と共同研究契約を締結。
シクロは、DigitalBlastと2024年にISSでの小型ライフサイエンス実験装置「AMAZ」を用いたビール酵母の培養実験を計画しています。
「DigitalBlast」が開発する「AMAZ」は、宇宙環境と月面重力における植物生理の研究を主目的とした装置です。
装置の一部を回転させることにより生じる遠心力を用いて、月面と同じ地球の6分の1の重力を再現できます。
発生させる重力は、月面と同じ地球の6分の1の重力のほか、回転速度を変更することによりさまざまな重力環境を再現し、同時比較することが可能です。
多様な重力下での栽培・培養を通して、生物の重力応答に関する基礎データを取得することができます。
既にプロトタイプが完成し、地上実験を進めており、2024年にISSでの本装置の設置・運用が目指されています。
そこで、地上で宇宙環境に近い環境を模擬するクリノスタット(微小重力環境細胞培養装置)を用いた酵母実験の研究経験がある東京大学の大矢禎一教授や奈良先端科学技術大学院大学の渡辺大輔准教授の協力のもと、宇宙実験に向けたビール酵母の適合性試験を実施。
酵母研究に関する豊富な経験・知見を有する東京大学の大矢禎一教授、奈良先端科学大学院大学の渡辺大輔准教授との研究の中で、ISSで実施するビール酵母培養実験において、宇宙特有の環境を考慮したうえでの最適な実験条件、さらにはISS往還時の最適な輸送条件を検討するため、地上での予備実験が実施されます。
実験で得られたデータをもとに宇宙実験に最適なビール酵母の品種や輸送条件などの検討が行われます。
「DigitalBlast」が開発する小型ライフサイエンス実験装置「AMAZ(アマツ)」を用いたビール酵母培養実験に向けた共同開発。
シクロ×東京大学×奈良先端科学技術大学院大学が締結した「共同研究契約」の紹介でした☆