二川工業製作所福島県須賀川市に小型バイオマス発電設備の第一号が、2023年4月初旬に売電開始予定。
木質チップのガス化によるバイオマス発電はチップ化またはペレット化した木質バイオマス燃料を熱分解・還元反応によりガス化し、そのガスを燃料としてエンジンで発電を行うシステムです。
二川工業製作所「須賀川バイオマス発電所」
二川工業製作所は木質チップのガス化による小型バイオマス発電事業に挑戦しており、福島県須賀川市に小型バイオマス発電設備の第一号が現在試運転中で、2023年4月初旬に売電開始予定です。
この事業はバイオマス発電事業の中でも高技術で非常に事業化が難しいもので、ネオナイトの協力のもと進められています。
木質チップのガス化によるバイオマス発電はチップ化またはペレット化した木質バイオマス燃料を熱分解・還元反応によりガス化し、そのガスを燃料としてエンジンで発電を行うシステムです。
この方式の小型(発電能力20~400kW)クラスは欧米において1,000基以上の豊富な実績を有し、東南アジアでも開発導入され始めています。
また2MWクラスも実績は少ないものの既に欧州で稼働しています。
日本国内で稼働しているガス化による小型バイオマス発電施設のほとんどが欧州メーカーによるもので、国内で採算を伴う稼働施設の例がほとんどありません。
理由として燃料となる木種を欧州では広葉樹、国内では針葉樹を使用しており、性状の違いから国内ではタールが発生してしまいそれが採算性を阻害しています。
国内では技術的に難しい再生可能エネルギー発電の一つとされており、安定した国産プラントの開発が喫緊の課題となっています。
このバイオマス発電は24時間発電が可能で、再エネ電力の安定供給に役立ちます。
太陽光発電は日中の日差しがある時、風力発電では風が吹いている時しか発電しませんが、天候に左右されることなく安定した再生可能エネルギーを供給できるのがバイオマス発電です。
ガス化による小型バイオマス発電施設は煙がほとんど出ない発電設備です。
また騒音問題も起こりにくく敷地外では65dB以下であるため住民の方に安心してもらうことができるため、脱炭素に積極的に取り組んでいる自治体は非常用電源としても検討しています。
また、福島FKバイオマスパワーを設立し、福島県須賀川市に木質チップのガス化による小型バイオマス発電設備の第一号を完成。
須賀川市や林業関係者と地域協議会を設立し森林再生も進めています。
木質チップのガス化による小型バイオマス発電事業。
二川工業製作所福島県須賀川市に小型バイオマス発電設備の第一号は、2023年4月初旬に売電開始予定です。