コレステロールを軸に医薬品などの研究・開発を行う「レイデルリサーチ研究所」
そんな「レイデルリサーチ研究所」が「中年期女性を対象とした、運動習慣による『善玉コレステロール』の量的・質的変化」の論文を発表。
中年期女性において、習慣的な運動がHDLの量の向上・機能性・抗酸化性・コレステロール排出能力を高める有意データを明らかにし、HDLの量と質が改善する可能性が世界で初めて報告されました。
レイデルリサーチ研究所「中年期女性を対象とした、運動習慣による『善玉コレステロール』の量的・質的変化」
発表日:2023年1月6日
対象者:中年期女性(50歳前後)、57人
コレステロールを軸に医薬品などの研究・開発を行う「レイデルリサーチ研究所」
そんな「レイデルリサーチ研究所」が「中年期女性を対象とした、運動習慣による『善玉コレステロール』の量的・質的変化」の論文を発表。
本研究は、コレステロールを軸に医薬品などの研究・開発を行う「レイデルリサーチ研究所」が、日常的な運動と善玉コレステロールの関係を分析したものです。
高血圧による健康リスクが急増する中年期女性(50歳前後)において、定期的・習慣的な運動によりHDLの質が改善される有意データを示した世界で初めての報告となり、データの活用が今後も期待されます。
コレステロールは人体を構成する必須成分であり、LDLとHDLは、コレステロールを運ぶ運搬体です。
この身体にとって必要なコレステロールおよびLDLとHDLの状態やバランスが崩れて血管内膜に蓄積すると、高血圧につながることが近年の研究では解明されました。
さらに、血管内膜に蓄積されたコレステロールを肝臓に戻す役割を担うHDLは、数だけでなく、質(大きさ)で働きが大きく異なることも論文などで発表されています。
近年、コロナ禍によりテレワークが進み、運動不足が社会的な課題に。
オフィスに行かずに家やコワーキングスペースで仕事をする人が増え、人々の生活は大きく変わりました。
その大きな変化の一つとして、生活者の運動量と内容が挙げられます。
職場までの移動のような日常的な有酸素運動の機会は、社会全体として大きく減少したと言われています。
中でも東京在住の女性においては、職場への移動時間が減少したにも関わらず、家事・育児の負担が増えたデータもあり、自主的に運動に費やす時間を確保することが難しく、結果として習慣的に運動ができない環境下にあることが想定されます。
今回の研究は、このようなコロナ禍で社会課題となっている運動不足とHDLの関係を解き明かすことを目的として実施されました。
運動不足とHDLの関係を解き明かすために焦点を当てられたのが、中年期の女性です。
中年期女性は、新陳代謝率の低下、身体活動量の低下、女性ホルモンの変化、長期間の少量飲酒習慣など複数の要因が重なり、高血圧や動脈硬化などの健康被害のリスクが高まるとされています。
本研究では、血圧関連のリスクが課題視される中年期女性に焦点を当てて、研究・分析を実施。
中年期女性を、運動強度・頻度・時間によって、座りがちなグループ(グループ1)、中強度のグループ(グループ2)、高強度のグループ(グループ3)に分類。
HDLを構成したり影響したりする複数の成分について、量、質、サイズを比較分析した結果、習慣的な運動が、HDL量の向上・機能性・抗酸化性・コレステロール排出能力を高めるという有意データが得られました。
中年期女性において、習慣的な運動がHDLの量の向上・機能性・抗酸化性・コレステロール排出能力を高める有意データを明らかにし、HDLの量と質が改善する可能性を世界で始めて発表した論文。
2023年1月6日に発表された、レイデルリサーチ研究所「中年期女性を対象とした、運動習慣による『善玉コレステロール』の量的・質的変化」の紹介でした☆