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高校2年生が日本数学検定協会賞受賞!理数教育研究所「塩野直道記念 第10回『算数・数学の自由研究』作品コンクール」

投稿日:2022年12月26日 更新日:

「塩野直道記念 第10回『算数・数学の自由研究』作品コンクール」の「日本数学検定協会賞」が決定!

AIが予想した数式の証明に挑んだ高校2年生が受賞しました☆

 

理数教育研究所「塩野直道記念 第10回『算数・数学の自由研究』作品コンクール」

 

 

日本数学検定協会が、理数教育研究所が主催している「塩野直道記念 第10回『算数・数学の自由研究』作品コンクール」(通称「MATH(マス)コン」)の優秀賞の1つである「日本数学検定協会賞」を決定。

2022年12月18日に東京都内で行われた表彰式で受賞者を表彰しました。

受賞したのは、「Ramanujan Machineによる未解決予想の証明と昨年度のRimse理事長賞受賞作品における未解決問題の解決」という研究作品を応募した東京都在住の高校2年生です。

2022年で第10回の開催となる塩野直道記念「算数・数学の自由研究」作品コンクールは、全国の小学生・中学生・高校生を対象に、日常生活や社会で感じたさまざまな疑問を算数・数学の力を活用して解決する、あるいは、算数・数学の学びを発展させて新たな数理的課題を探究するなかで気づいたことやわかったこと、自らの解決の方法などをレポートにまとめ、作品として応募するコンクール。

テーマは自由で、毎年さまざまなテーマの自由研究作品が集まります。

なお、2022年の応募作品数は合計16,500件でした(2021年は17,429件)。

2016年から本コンクールに協賛している日本数学検定協会は、すべての応募作品のなかからとくに算数・数学の研究として優れたレポート1作品に優秀賞として「日本数学検定協会賞」を授与しています。

 

 

2022年の「日本数学検定協会賞」は、AI(人工知能)を使った「ラマヌジャン・マシン※」が予想した数式の証明に挑んだ、東京都在住の山本修真(やまもと しゅうま/応募当時16歳、高校2年生)さんが受賞しました。

山本さんは、「ラマヌジャン・マシン※」が予想した式のほとんどが証明されていないことから、それらを証明することを今回の研究の目的に掲げ、実際にいくつかの予想を証明することに成功。

さらに、証明した定理の1つが2021年のMATHコン受賞作品である多面体分割問題と深い関わりがあることを発見し、その定理を応用することにより、受賞作品で未解決となっていた問題を解決しました。

 

 

また、山本さんは今回の研究をとおして、まったく関係がないように思えた2つの問題が同じ問題に帰着することを知ったときに心から感動したそうです。

その関係性に着目した視点でさまざまなアプローチに取り組んでいきたいと、今後の展望を述べて研究を締めくくりました。

算数・数学の実用的な技能を測る数検を実施している日本数学検定協会は、AIが予想した結果の証明に取り組むという現代的な研究スタイルと、過去のMATHコン受賞作品などの情報にも敏感に反応し活用している点を評価して、今回の「日本数学検定協会賞」の授賞を決定しました。

 

算数や数学と日常を結び付けた自由研究コンクール。

理数教育研究所「塩野直道記念 第10回『算数・数学の自由研究』作品コンクール」の紹介でした☆

※ラマヌジャン・マシンとは、イスラエル工科大学の研究チームが開発したマシン。
インドの天才数学者シュリニヴァーサ・ラマヌジャンの思考形態をAIがシミュレートし、円周率πやネイピア数eなどに関する新しい式を連分数の形で予想します

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