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野菜摂取量をスコアの変化で確認!LLCジャパン「ベジメータ」

投稿日:2022年12月15日 更新日:

LLCジャパンが開発した、指をセンサーに触れさせるだけで野菜摂取量を測定できる「ベジメータ」

「ベジメータ」による継続的測定で小・中学生の野菜摂取量が改善したことが判明しました。

 

LLCジャパン「ベジメータ」

 

 

LLCジャパンは、2020年に実施した簡単な食育と「ベジメータ」の継続的測定によって、20歳代から60歳代以上の対象者で野菜摂取量が改善することを確認していましたが、小・中学生を対象にした試験でも野菜摂取量の改善を確認しました。

このことによって、10歳未満の子供から大人までの幅広い年代、職種、地域において、「野菜摂取量の改善をスコアで見える化」することで食生活が改善されて野菜摂取量の増加が可能になることが発見されました。

 

 

聖隷浜松病院眼科と、常葉大学健康プロデュース学部健康栄養学科、浜松医科大学健康社会医学講座の研究者グループ、浜松市健康福祉部健康増進課は、市民の健康寿命延長を目指す事業の一環として、ベジメータを活用した野菜摂取改善に共同で取り組んでいます。

現在は市内小中高大学生と企業従業員を対象に、定期的な測定と簡単な食育によって野菜摂取を促す取組を実施しています。

その取組の中で2021年6月から11月の6か月間小・中学生の児童、生徒を対象とした試験の成果が学術誌(Obana A, et al. Antioxidants, 2022)に公表されました。

その結果によると、3か月毎の定期的測定で開始時よりも3か月、6か月後にベジスコアTMが有意に上昇。

この試験の栄養指導は短時間の集団指導のみであり、ベジメータの測定よる摂取量の可視化が意識改革を促し、野菜摂取状況が改善したと考えられます。

 

 

佐賀県はメタボリックシンドロームの予備群該当者が急増していること、糖尿病の予備群の割合が全国ワーストで、県民の生活習慣の改善が急務とされています。

令和3年度「さが健康維新県民運動(食と栄養)」の一環として、働き盛り世代に向けた啓発推進業務委託事業(企画コンペ)「ベジメータを用いた働き盛り世代を中心とした野菜摂取習慣の定着化を目指す提案」を採択。

2021年7月から11月の期間、県下健康経営企業8社(9チーム)で3か月間毎月1回のベジメータ測定で、初回測定値から伸長したベジスコアTMを企業間で競い合うベジアップ選手権が実施されました。

その結果、すべてのチームで平均ベジスコアTMの改善が確認され、当初の改善目標であった推定野菜摂取改善量50g/日(ベジスコアTM63)を6チームが達成。

ベジスコアTM 153の改善を達成した佐賀大学鍋島事業所チームが優勝しました。

 

 

農林水産省は、野菜の日(8月31日)に関する特別企画として、手指のカロテノイドを測定することで日頃の野菜摂取状況が把握できる測定機器を省内に設置し、当省職員及び来庁者の野菜の摂取量を測定しました。

職員向けの取り組みにはベジメータが使用され、2022年8月18日から9月2日の期間は健康診断会場で健診受診者を対象とした測定が実施。

9月5日から9月30日の期間はすべての本省職員を対象に、本省内の正面玄関付近に設置されたベジメータで試験参加者が継続的に自由に測定する形式(セルフモニタリング)で行われました。

全体の結果をみると、1回目のベジスコアTMは平均389(推定野菜摂取量305g程度)で、一般成人の平均(野菜280g)よりも高く、2回目以降の平均は430(推定野菜摂取量340g程度)と、41ポイント(推定野菜摂取量35g程度)上昇し、目標摂取量350gに近づきました。

また、ベジスコアTMの5段階分類でみると、A(推定野菜摂取量350g以上)の割合が23.1%から39.5%に上昇し、Dの割合が13.5%から6.8%と約7ポイント減少しました。

皮膚カロテノイドは「約2週間で変化する」特徴があり、行動変容の成果を早期に知ることができることから、2016年にベジメータが発売されたアメリカでは、食育を行う現場でベジメータが広く普及しています。

特に、1回だけ測定して終わるのではなく、自身が努力した成果をスコアの上昇で実感し、成功体験が習慣化につながることから“繰り返し測定する”ことが大切であると考えられています。

近年、国内でも自治体を中心にこの取組が始まっています。

またベジメータが設置されたスーパーの野菜売場では、セルフモニタリングで毎日のように測定する方や週末には家族全員で測定される光景が見うけられます。

特に小さいお子さんには大人気で、親から野菜をたくさん食べると数値が上がると教えられ、一生懸命野菜を食べてその成果を確認しているようです。

まさにナッジ理論「親象が子象を鼻でそっと押す」の実例を垣間見ることができます(月平均2万回以上の測定がされるスーパーでは設置後の野菜の売上が130%以上に上がる経済効果も確認されています)。

また、浜松市の研究でも子どものベジスコアTMを知ることで、野菜不足に気づき、家庭での食事内容に変化が起きて、結果的に野菜・果物摂取が増加してベジスコアTMが上がったと考えられます。

従来必要と考えられていた野菜に関する知識とは別に、「正確」に野菜摂取量を評価し、繰り返し測定し、野菜を増やした結果を実感するだけで改善が得られました。

LLCジャパンは、すべての国民が無理なく楽しく行えて、持続可能な健康増進のための食環境づくりの一端をベジメータで担えると考えており、今後もベジメータの利用を後押ししていきます。

 

野菜摂取量の向上に貢献!

LLCジャパン「ベジメータ」の紹介でした☆

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