イタリア・ミラノにあるテアトロ・リリコにて、「Pagani Utopia」のワールドプレミアが開催されました。
世界に限定99台しかない「Pgani Utopia」を紹介します☆
パガーニ・アウトモビリ「Pagani Utopia」
30年目を迎えるPganiより3作目の「Pagani Utopia」が誕生しました。
C8プロジェクトのZondaで伝説を築き、C9プロジェクトのHuayraはアクティブ・エアロダイナミクスとカーボン・チタニウムを融合したことにより世界的な規模へと発展。
3作目となるコードネームC10はパワーアップ、性能向上、構造とエアロダイナミクスの改善は当然のこととして、より優れたものを目指し作られました。
Horacio Paganiが彼の顧客たちに次期モデルに期待していることを尋ねたところ、それはシンプルであること、軽快であること、運転する楽しさを備えていることでした。
そこでC10プロジェクトはトレンドに逆らう形で開発されることに。
重いバッテリーもハイブリッドシステムも撤廃し、V12を搭載。
デュアルクラッチシステムではなく純粋な7速マニュアルかオートマチックのトランスミッションを採用しています。
ドライバーのあらゆる操作により早く反応するので、車と一体感のあるドライビングを体験することができます。
UtopiaはそれまでのPaganiらしいボディラインを備えつつも、より流れるような曲線的なフォルムを纏うことで全く異なる表情、輪郭となっています。
ハイパーカーの中には多くのスポイラーを備えているものがありますが、Utopiaは余計な空力的なパーツを用いずにボディのデザインのみによって、大きなダウンフォースと空気抵抗の低減を実現しています。
鍛造ホイールの外周に設けられたタービン状のカーボンファイバー製エクストラクターは、ブレーキから熱気を逃がし、車体下部の乱流を軽減。
カーボンセラミック製ブレーキのキャリパーは軽量化された新しいデザインです。
ピレリタイヤは大きなトルクを効率よく地面に伝え、並外れたロードフィールをもたらします。
ホイールサイズはフロントが21インチ、リアが22インチ。
サイドミラーはまるで宙に浮いているかのようにボディから離されて装備されており、空力性能を高めています。
テールライトはリアウィング脇の空気の排出口に装備。
また、ブランドデザインの特徴にもなっているチタン製のクワッドエキゾーストも健在。
熱を効率よく逃がすためにセラミックコーティングが施されていますが、それでもシステム全体の重量は6キログラムをわずかに超える程度となっています。
Utopiaのインテリアはエクステリア以上に独創的で、モダンでもレトロでもない造りとなっています。
液晶モニターは最小限に、それ以外のメーターは全てアナログ式。
ステアリングホイールやペダル類は全て無垢のアルミブロックからの削り出しで、ギアレバーの機構はむき出しのままですが、これまで以上に洗練されたものになっています。
多くの時間を費やした風洞実験の結果、Utopiaは非常に高い速度域でも確実なハンドリング性能と安定性を備えています。
これにより、電子制御のショックアブソーバーと相まってあらゆる走行条件のもとで最適な挙動を確保します。
ダブルウィッシュボーン・サスペンションは航空宇宙用のアルミニウム合金製で、これはサーキット専用バージョンであるHuayra R開発の恩恵を受けたものですが、日常のロードユースにも対応した仕様に。
歴代モデルにも採用されてきた強度と軽さに優れたカーボンモノコックは、繊維の織り方を改善し、カーボン・チタニウムやカーボトライアックスなどの複合素材と組み合わされています。
特別に開発された新しいAクラスカーボンは、同じ質量で38%もの追加剛性を提供。
ハイパフォーマンスカーは必要な全ての安全性を備える必要がありますが、Utopiaは開発からプレテスト、ホモロゲーション承認に至るまで、50を超える厳しい衝撃テストに合格しグローバル認証を獲得しました。
世界に99台しかない希少な車。
パガーニ・アウトモビリ「Pagani Utopia」の紹介でした☆