トルコ共和国文化観光省が、1800年前の古代都市「ソリ・ポンペイオポリス」にて、古代港の発掘調査を開始。
港と列柱通りとの関係性を明らかにすることを目標に、港の防波堤の発掘から実施されていきます。
トルコ共和国文化観光省「ソリ・ポンペイオポリス古代港発掘調査」
地中海で最も重要かつ大規模な港湾都市の一つであるソリ・ポンペイオポリスの古代港。
ソリ・ポンペイオポリスの古代港は、2世紀につくられた1800年前の港です。
調査は、ドクズ・エイリュル大学文学部博物館学科長レムズィ・ヤージュ教授の指揮のもとで約2カ月間行われる予定です。
第一期発掘調査では、港の防波堤の発掘を実施。
最終的には、港と列柱通りとのつながりを明らかにすることを目標としています。
史料によれば、ソリ・ポンペイオポリスはロードス人により築かれた港湾都市です。
他のアナトリアの都市と同様、後にペルシャの支配下に入りますが、ソリは自国の貨幣を発行する権限を持つ比較的自治性の高い都市でした。
紀元前333年にアレキサンダー大王がペルシャを破ると、この地域はヘレニズムの支配下に置かれるように。
アレキサンダーの死後、彼の指揮官セレウコスの統治下で、この都市は最盛期を迎えました。
ヘレネスの力が弱まると、街は海賊の襲撃にさらされるようになりますが、紀元前67年、ローマの将軍ポンペイウスが海賊を退治し、さまざまな計らいで街をよみがえらせました。
130年にローマ皇帝ハドリアヌスがこの街を訪れ、港の建設に資金を援助。
ビザンツ時代には、古代都市ソリは教区の中心地となり、その宗教的な側面で際立つように。
525年のキリキア大地震により都市は放棄され、さらにその後リパリス川が運んだ沖積土がかつての都市を覆ってしまいました。
19世紀にメルスィンを訪れたヨーロッパの旅行者の記録には、劇場、ネクロポリス、浴場などの存在が記されています。
2世紀につくられた、1800年前の港を調査。
トルコ共和国文化観光省「ソリ・ポンペイオポリス古代港発掘調査」の紹介でした☆