名古屋市美術館では「ボテロ展 ふくよかな魔法」を開催!
日本で26年ぶりとなる本展は、今年で90歳を迎えたボテロ本人監修のもと、初期から近年まで、世界初公開作品を含む油彩・水彩・素描70点が展示されています。
名古屋市美術館「ボテロ展 ふくよかな魔法」
会期: 2022年7月16日(土)~9月25日(日)
会場: 名古屋市美術館
TEL:052-212-0001FAX:052-212-0005
開館時間: 午前9時30分~午後5時 9月23日を除く金曜日は午後8時まで(いずれも入場は閉館の30分前まで)
休館日: 毎週月曜日(7月18日・8月15日・9月19日は開館)、7月19日(火)、9月20日(火)
主催: 名古屋市美術館、中京テレビ放送
観覧料: 一般1,800(1,600)円、大学・高校生1,000(800)円※中学生以下無料
名古屋市美術館では「ボテロ展 ふくよかな魔法」を開催!
南米コロンビア生まれの芸術家フェルナンド・ボテロ(1932-)。
1950年代後半から注目を浴び始め、今日では現代を代表する美術家の一人に数えられています。
彼の手にかかると、楽器や果物、動物、さらにはあのモナ・リザさえもが、丸くふくよかな姿となって現れます。
ボテロ作品のふくらみが持つ形の豊かさは、「観る者を突き動かすような官能を伝える」というボテロの言葉通り、ユーモアやアイロニーなどさまざまな要素を絡めつつ、生の喜びを湧き上がらせてくれるような魅力を持っています。
一度見たら忘れられなくなるボテロ・スタイル誕生のきっかけは、ボテロ24歳のとき。
ある日、マンドリンを描こうとしたボテロは、楽器の音響孔を、実際よりも小さく、黒い点のように描き入れました。
すると、その小さな孔との対比によって、マンドリンの丸いボリューム感がより際立って表れてくるのに気づきました。
ボテロは、この不意に生まれた造形の豊かさに芸術的な美を見出したのです。
モナ・リザの横顔、世界初公開
フェルナンド・ボテロが世界に注目されるきっかけとなったのは、1963年、ニューヨークのメトロポリタン美術館でレオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》が展覧されたとき、ボテロの《12歳のモナ・リザ》がニューヨーク近代美術館(MoMA)のエントランス・ホールに展示されたことです。
一夜にして、ボテロの名前はニューヨーク中に知れ渡りました。
「モナ・リザ」はボテロが描き続けているテーマの一つで、本展では2020年制作の《モナ・リザの横顔》が世界初公開されます。
90歳を迎えた今もなお、美術家として探求し続ける気迫の伝わる一枚です。
国内では26年ぶりの大規模展
フェルナンド・ボテロの展覧会は、1995-96年の巡回展以降、実に26年ぶりに日本国内で開催される大規模絵画展となります。
ボテロ本人の監修により、初期から近年までの油彩ならびに水彩・素描作品など全70点で構成される本展は、展示作品のほとんどが日本初公開という注目のラインナップです。
初めてボテロ作品に触れる方にも、ボテロファンにとっても、新たな発見のある展覧会となります!
世界中で愛される、ふくよかな作品
1951年のコロンビアに始まり、ヨーロッパ、北米、南米、アジアなど世界各地でこれまで70年以上にわたり数えきれないほどの個展が開かれてきました。
観る人を惹きつけてやまないのは、ふくよかでユーモア、ときに風刺を交えた独特な作風、そして作品自体の大きさにも圧倒されます。
豊かで、生の喜びをも感じさせるボテロ作品の数々を、ぜひ会場でお確かめください。
ボテロの作品は、各地の美術館で世界中の人々を魅了し続けています。
日本で26年ぶりとなる本展は、今年で90歳を迎えたボテロ本人監修のもと、初期から近年まで、世界初公開作品を含む油彩・水彩・素描70点を紹介いたします。
ふくらみの中に託したボテロの魔法を、ぜひ目の当たりにしてください。
名古屋市美術館「ボテロ展 ふくよかな魔法」の紹介でした。