2021年9月26日(日)、劇団四季の新たな専用劇場「有明四季劇場」(江東区有明)が開場し、ミュージカル『ライオンキング』東京ロングラン公演が再スタートを切りました。
アフリカ・サバンナを舞台に展開するライオンの子・シンバの成長物語を通して「サークル・オブ・ライフ(生命の連環)」という深遠なテーマの中で、生命の営み、親子の絆、心の成長を綴る珠玉のミュージカル『ライオンキング』の記念すべき東京ロングラン公演再スタートをレポートします!
劇団四季ディズニーミュージカル『ライオンキング』東京ロングラン公演
公演日程: 2021年9月26日(日)開幕 ~ ロングラン公演
※~2022年1月30日(日)公演分まで発売中
延長公演 発売決定
期間:2022年2月2日(水)~ 6月30日(木)
一般発売:2021年10月9日(土) ※「四季の会」先行予約:2021年10月3日(日)
会場:有明四季劇場(江東区有明2-1-29)
料金:
バリュー(平日夜):
<S席>一般9,900円、子ども4,950円 <A席>一般8,250円、子ども4,125円 <B席>6,050円 <C席>2,750円
レギュラー(平日昼・土夜):
<S席>一般11,000円、子ども5,500円 <A席>一般8,800円、子ども4,400円 <B席>6,600円 <C席>3,300円
ピーク(土日祝昼):
<S席>一般12,100円、子ども6,050円 <A席>一般9,350円、子ども4,675円 <B席>7,150円 <C席>3,850円
※初日・千秋楽等は、この限りではありません。
※子ども料金はS席・A席の「ファミリーゾーン」のみ適用(子ども=3歳以上、小学校6年生以下)
※公演当日3歳以上有料(膝上観劇不可)、2歳以下入場不可
予約方法:ネット予約 SHIKI ON-LINE TICKET(24時間受付) 他
1998年、旧・四季劇場[春](浜松町)のこけら落とし公演として開幕以来、日本演劇史上初の無期限ロングランを継続する公演『ライオンキング』
同公演を皮切りに5都市、東京、大阪、福岡、名古屋、札幌でのべ10公演を実施し、各地でロングラン記録を樹立し、総公演回数は13,000回、観客動員数は1,290万人を超え、まさに「ミュージカルの王者」といえる『ライオンキング』の東京ロングラン公演再スタートをレポートします!
有明四季劇場初日公演レポート
東京公演は、旧・四季劇場[春](1998年~2017年)から四季劇場[夏](17年~21年)に移り公演が続けられてきましたが、大井町地区の再開発に伴い四季劇場[夏]が閉館し、巨大複合施設「有明ガーデン」の一角に誕生した有明四季劇場に会場を移し、無期限ロングランが継続されます。
有明四季劇場初日公演は、新たにスタートを切る『ライオンキング』を見守ろうと集まった観客の期待で満ち溢れました。
インドネシアの影絵や日本の歌舞伎・文楽など、アジアの伝統芸能要素が活かされた舞台表現は開幕当初から変わらず、目を奪うほどに独創的です。
アフリカンビートが色濃く反映された楽曲の感動は今もなお衰えることはありません。
本編終了後のカーテンコールでは万雷の拍手が沸き起こり、劇場のボルテージは最高潮に!
日本のエンターテインメントの常識を覆し、前人未到の領域へ進む『ライオンキング』
より一層の注目が予想されます!
『ライオンキング』上演23周年特別演出カーテンコール
日時:2021年12月20日
会場:有明四季劇場(江東区有明2-1-29
ディズニーミュージカル『ライオンキング』が旧・四季劇場[春]で公演スタートしてから上演23周年を迎えた2021年12月20日。
特別演出のカーテンコールが実施されました。
通常のカーテンコール後、プライドロックの壁面に23周年の幕が上がり、特別なカーテンコールがスタート。
全てのキャラクターが舞台上に上がり、出演者を代表してシンバ役の田中彰孝さんが挨拶しました。
皆様、ご来場いただき、誠にありがとうございます。
本日『ライオンキング』は、日本上陸23周年を迎えました。
1998年の開幕以来、総公演数13,000回、のべ1,300万人を超えるお客様に来場いただき、日本演劇史上初の無期限ロングランを続けて参りました。
作品を愛し育んでくださった皆様に、出演者、スタッフ一同、心より御礼申し上げます。
今後も作品の感動をお届けできるよう、明日への希望を込め、毎回の舞台を精一杯努めて参ります。引き続きご声援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。
挨拶語、特別バージョンにて『サークル・オブ・ライフ(リプライズ)』が上演されました。
登場キャラクター全員が舞台に揃いシンバ&ナラ、
ムファサ、スカー
ティモンとプンバァ、
ハイエナたちが特別なカーテンコールを飾りました。
シンバ役 山下啓太さんコメント
『ライオンキング』にとって新たなスタートとなる、この有明四季劇場での公演に出演できることを大変嬉しく感じています。
生命の連環、父と子の絆という、いつの時代にも通じる普遍的なテーマが込められた本作。
作品のメッセージをお客様へしっかりとお届けできるよう、一回一回の舞台を誠心誠意務めてまいります。
『ライオンキング』 ストーリー
(第1幕)
アフリカ・サバンナ。
動物たちの王国 プライドランドを治めるライオンの王ムファサは、世継ぎとなる子シンバを愛情をもって育てていました。
父ムファサは、シンバに、来るべき王座に就く心構えとして「サークル・オブ・ライフ(生命の連環)」の理念を教えます。
自然界は誕生と死去を永遠に繰り返し、魂は姿を変えても決して失われることなく受け継がれていく-と。
もちろん、今のシンバにはそんな世界の深淵は理解できるはずもありません。
幼いシンバは幼なじみのナラとともに美しい大地を奔放に遊びまわるのでした。
ところが、平和な日々は長くは続きません。
シンバの叔父スカーが王位を狙うためムファサとシンバ二人ともを葬り去ることを計画していたのです。
ムファサはシンバを助けたものの、スカーによって崖から突き落とされ、息絶えてしまいます。
スカーに脅され、自らの責任で父が死んでしまったと思い込むシンバ。
傷心のまま王国を去り、まだ見ぬ新しい土地へ一人、放浪の旅へと出てしまいます。
未知の土地で失意のどん底にあったシンバを救ったのは、イボイノシシのプンバァとミーアキャットのティモン。
「ハクナ・マタタ(=くよくよするな!)」と、風変わりな二人に励まされたシンバは、次第に元気を取り戻し、やがてたくましい若者へと成長していきます。
(第2幕)
スカーが王として君臨した王国プライドランドは、かつての繁栄を失い、見る影もないほどに荒れ果ててしまっていました。
美しく成長したナラは、このあまりに変わり果てた故郷に絶望し、旅立つ決意をします。
そんなある日、シンバとナラが偶然に再会。
2人は互いに幼少時代とは違う何かを感じて心が揺れ動くのを感じていました。
ナラは、スカーの悪行や、統治された王国の荒廃を告げ、シンバに助けを求めます。
しかし、父の死の責任が自分にあると信じ込むシンバは、帰郷する決心がつきません。
「自分は王の座に就く資格があるのだろうか」と、ためらうシンバ。
そんな時、湖に映った自分の姿に亡き父の面影を見たシンバは自分が置かれている立場を自覚し、取るべき道を悟ります。
意を決し、ついにスカーと対決するべく、懐かしき故郷プライドランドへと戻るシンバ。
彼が迎える結末とは?
『ライオンキング』が実現させた無期限ロングラン
『ライオンキング』上演以前の日本演劇界において、一つの演劇が無期限で休むことなくロングランを続けるという状況は例のないことでした。
そもそも日本演劇界には、ロングランという概念が定着しづらい土壌があるのです。
各社(各座)が劇場を1ヶ月程度ずつ分割して交代に出演するという日本型の貸館システムでは、「同一劇場で、公演期間を区切らず、観客動員の限界まで長期間にわたって継続する」ロングランシステムの実行は困難なため、したがって各公演の収支規模も小さくなり、多額の制作費を要するスケールの大きな演目の上演も難しくなってしまいます。
一方、ブロードウェイやウェストエンドでは、ロングランシステムは興行の基本方式。
大きな制作費をかけても、観客を呼び込める魅力的で良質な作品は長く上演でき、興行を成立させることができます。
もちろん、97年より現地で上演を行う『ライオンキング』も、日夜厳しい競争が繰り広げられるミュージカルの世界を牽引するトップクラスの作品!
日本は元来、歌舞伎・能・狂言などの多彩な演劇文化に溢れる国なので、その元々の文化気質を考えれば、マーケットは確実に潜在しているはずであり、観客が観たいと思う良質で強力な作品があれば、欧米並みのロングランを行えるはず。
その信念のもとで、浜松町の旧・四季劇場[春]での開幕以来、20年以上に亘る上演記録を打ち立てているのがこの『ライオンキング』です。
『ライオンキング』は見事、日本の潜在的な観劇人口を掘り起こし、劇場に観客を呼び戻しました。
日本演劇に新たな可能性があることを実証した今、今後は有明四季劇場で、さらなるロングラン記録を目指しての公演が続きます。
『ライオンキング』が人々を魅了する理由
数ある『ライオンキング』が人々を魅了する理由から、特選したトピックを紹介!
もっと『ライオンキング』が好きになる魅力の数々です。
壮大なテーマ
『ライオンキング』は、子ライオン シンバの成長物語です。
アフリカの大地を舞台に、生命の営み、親子の絆、そして心の成長を壮大に綴る一大叙事詩といえる本作。
この底流には「サークル・オブ・ライフ(生命の連環)」、つまり、魂は姿を変えても決して失われることなく受け継がれるという深遠なテーマがあり、これは『ハムレット』や『連獅子』など、多くの古典作品にも通じるテーマです。
年齢を超えたあらゆる世代が楽しめる理由の一つがこの深く壮大なテーマにあります。
ディズニーとジュリー・テイモアの出会い
『ライオンキング』では、従来のミュージカル作品と一線を画す創造的で芸術的な舞台が展開され、この舞台を創り上げたのが、天才舞台芸術家 ジュリー・テイモアです。
テイモアは、人間が動物を演じるという難題に、東洋のパフォーミングアーツ(インドネシアの影絵や日本の文楽/歌舞伎など)から想を得た独自の表現方法で応え、アニメとは全く異なる壮観な舞台を創造しました。
また衣裳、マスク/パペットデザインにまで携わった彼女は、登場する全ての動物が異なる手法で表現されるなど様々な趣向を凝らしています。
ディズニーとテイモア、両者の奇跡的な出逢いから、この作品は生まれたのです。
エルトン・ジョンらが紡ぐミュージカルナンバー
舞台版、アニメーション映画版とも『ライオンキング』の作曲は天才的アーティスト、エルトン・ジョンです。
彼が紡ぐ旋律は、いつもあらゆる人々の心を揺り動かしてきました。
舞台版では新たに8曲が書き下ろされ、そのうち3曲が彼とティム・ライス作詞によるものです。
さらに南アフリカ出身のレボ・Mらが新たに曲を提供し、作品に力強く響くズールー語の楽曲、コーラスが加わりました。
「サークル・オブ・ライフ」の意味を謳う冒頭ナンバー、アフリカ民族の誇りを高らかに謳う2幕冒頭場面などで、効果的に用いられています。
方言を話す「ティモン」と「プンバァ」
『ライオンキング』のもう一つの魅力は上演する各都市の「方言」を話すキャラクター、ミーアキャットの「ティモン」とイボイノシシの「プンバァ」の存在です。
幼いシンバが、叔父スカーの謀略により王国を離れ、放浪の旅に出る―このことを表現するため、放浪先で出会う二人には、標準語以外の台詞表現が求められました。
ブロードウェイ版では「ブルックリン訛り」の英語を使用しているこのセリフ表現が日本版では、上演地に馴染み深い「方言」の使用が考案されたのです。
以来、各地の方言、またはその言語特徴を活かした言葉が使用され、いずれの都市でも、ご当地の言葉を話すティモンとプンバァは人気を博し、作品にユーモラスな味わいを与えました。
「サークル・オブ・ライフ(生命の連環)」という深遠なテーマを綴る珠玉のミュージカル『ライオンキング』
劇団四季の新たな専用劇場「有明四季劇場」で公演中です。
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